Netflixの『あいの里』のシーズン2が話題ですが、皆さま、観ていらっしゃいますか? わたしはめちゃくちゃにハマっていて、この二週間誰と会ってもあいの里の話ばかりしている状況です。
さて、エピソード16。出演者のひとり、藤田ニコルのママでもあるパチゆみが、一日500円の食費で生活している中での“貴重な物資”であるチーズを、一口で食べてしまった男性に対して、その貪欲さでもって女性もパクっと食べるのではないかと推測した「パクパク事件」でとある出来事を思い出したことがある……というわけで、もうひとつの「パクパク事件」について今回は語らせてください。
わたしが教えてあげたのに!
以前、恋人と別れたという女友達の愚痴を聞く機会がありました。原因は男性側の浮気だったので、当然のこと彼女は怒り狂っていたのですが、その怒りのポイントのひとつが「わたしが教えてあげた店に、浮気相手を連れていっていた」ということだった。
彼女いわくその恋人だった男性は、付き合い始めたばかりの頃はまったくデート向きの店を知らず、連れていかれるのはいつもチェーンの居酒屋。それを不満に思いつつも、「女は、同性の友達と食事をする時も、事前に店を調べて予約を入れる。世間慣れした男性とデートをすれば、エスコートしてもらえるから経験値が得やすいけど、男性は男同士飲む時に雰囲気のいいお店をチョイスするっていう価値観を持ってないことが多いし、デートをエスコートしてもらうっていう経験も少ない。だから仕方ない。わたしがやったる!」と、自分から積極的に店を提案することに。
お値段は手頃で雰囲気がいいイタリアンだとか、ポッサムが蒸し器に入って出てくる韓国料理屋だとか、漢方がたっぷり入った火鍋屋だとか、はたまた誕生日は少し奮発して目の前でシェフが仕上げてくれる鉄板焼き屋だとかに連れ歩いたところ、恋人の男性は開眼。デート前に男性側から「晩ご飯どこのお店にする? 予約しておくよ」と、確認が入るまで育ったどころか「ここ、今度行ってみない?」と新規店舗を開拓するまでに。知識と経験を与えて、よきパートナーと相成った……とそこまではよかったものの、ある日、男性側の浮気発覚。
- 1
- 2