10回の居酒屋か、1回の料亭か

だいぶ昔の話になりますが、時代劇などで主役級を務める某・演歌歌手さんが「10回居酒屋に行くよりも、同じ額を使って1回料亭に行くべし」と何だったかのインタビューで発言なさっていました。おそらく、一流の芸をお見せするには、一流の味を知っておくべき……という考えなのでしょう。

そういえばミカコちゃん自身もライターになる前、世田谷区の某・高級マンションでフロント嬢として勤務しておりまして。当時の上司には、「高級マンションに住まわれるような一流の居住者様に一流のサービスを提供するには、一流のサービスを体感しておくべき」と、日本橋やら麻布やらの高級店にしょっちゅう連れて行かれましたっけ。

なお、10回居酒屋と1回料亭って、どっちが正しくてどっちが間違っているってことじゃないのだと思います。あくまでも価値観の違いですからね。

大事なのは「10回居酒屋 VS 1回料亭」の話題を皮切りに、お金の使い方に関するディスカッションに自然な流れで持ち込むこと! 「俺は10回居酒屋派だけど、趣味の釣り道具にはメチャ散財している」とか「俺は1回料亭派だけど、普段のメシは牛丼やマクドばかり」とか、何かしらの本音に辿り着くことが出来るでしょう。

お家デートで人となりが分かる

会話ではなく、相手の立ち居振る舞いから金銭感覚を知るには、お家デートが1番なんですよね。やっぱり棲み処って、その人の人となりが顕著に表れますから。「デザイナーズマンション住みだが、風呂場を見ると100円ローソンで売られているシャンプー」とか「家具一式が明らかにニトリやIKEAではない北欧系」とか「猫ちゃん多頭飼いしていたのか」とか、お相手の金銭感覚を知るヒントが絶対に見つかるはず。

「相手のお家に行っちゃうとチョメチョメすることになっちゃう……」と足踏みする人もいるかもしれませんが、むしろ! 金銭感覚チェックついでに、カラダの相性チェックもできれば一石二鳥と捉えましょう。

Text/菊池美佳子