知性を漂わせることが大切

先に述べた通り、下ネタを話す際に難しいのは「面白さ」と「エグさ」の塩梅です。そして面白いことを言うには、知性が必要不可欠となります。下ネタに限らずですが、面白いことが言える人って皆、頭が良いはずなので。

例えば、「鼻が大きい男性は……」という有名な定説について。自分の過去の男性遍歴を挙げ、「私がこれまでヤッた男性で鼻が大きいタイプは……」的に語ってしまうと、実体験という生々しさゆえ、エグくなりがちです。

逆に、「鼻も男性器も身体の末端だから比例しているのかも」「身体の末端という意味合いでは手の平や足のサイズの大きさも関係しているのかも」的な言い方であれば、知性を漂わせることが可能かと。

「丁寧すぎる丁寧語」がオススメ

とは言え、いちいち気の利いたことを言うのは至難の業。そこでオススメなのが、「丁寧すぎる丁寧語」です。さきほどの例を再登場させましょう。

1.「鼻が大きい男性はアソコも大きい」
2.「鼻が大きい男性は陰茎も大きい」

「丁寧過ぎる丁寧語」に該当するのは後者のほうです。下ネタという、フランクな話題であるにも関わらず、ご丁寧に「陰茎」というカタい言い回しをすることによって、そこに「面白さ」が爆誕します。男性側からは必ずや、「『陰茎』って……(笑)!」とツッコミが入るでしょう。

丁寧語を駆使すれば、内容的にエグかろうとも、不思議と「面白さ」が際立ちます。生々しくなりがちな実体験でも、「私事で恐縮ですが」とか「若気の至りで」などの丁寧語が、全体的な印象を面白くしてくれるでしょう。お試しあれ。

Text/菊池美佳子