井上陽水の作詞力に感嘆

リリースされたのは1973年なので相当古いですけど、名曲なので若い世代でも知っているはず。斉藤由貴さんバージョンでも有名ですよね。着目すべきは2番の歌詞で、「♪探すのをやめた時、見つかることもよくある話で♪」ってフレーズがあります。

この歌詞、ホンットその通りだなぁと井上陽水さんの作詞力に感嘆させられちゃうんですよね。身近なところで言うならば、家の中で耳かきを探しているようなシチュエーション! どの引き出しを探しても見つからず、「もういいや」とソファに座った瞬間、ひじ掛けに耳かきがあった……みたいな。

これって、運命の相手にも同じことが言えると思うのです。躍起になって探し回っているうちは、何故か見つからないものかと。婚活アプリで例えるなら、余暇の時間は全て男性プロフィールの閲覧に費やし、気になる人物にはイイネを連打し、週末は誰かしらと必ず会っている……なのに運命の相手が見つからない、って状況ですよ。

探すのをやめると…

そこで、「探すのをやめる」のです。婚活アプリで例えるなら、男性プロフィールの物色もせず、イイネの連打もせず、開店休業状態で放置……が「探すのをやめる」に該当します。

その途端、イイネ返しではなく男性発信のイイネきっかけで運命の相手に出会えたり。週末にアプリ相手と会う以外の予定が入れるようになることで、そこからキッカケが掴めたり。必死感がなくなることで、貴女サマ自身の雰囲気がグッと良くなり、友人知人から紹介話が舞い込んできたり。

探すのをやめるって、何かせずにはいられない人にとっては大きな決断なのでしょう。でもね、「人生は天の命によって定められている」ならば、探さなくても絶対出会えるようになっているはず。

まだ出会えていないのは、やみくもに探し回っているため、運命の人との出会いが舞い込んで来る「隙間」が無い状態になっているのだと思います。であるならば、探すのをやめて「隙間」を作りましょう。その瞬間、運命の人は見つかりますよ……多分。

Text/菊池美佳子