彼があなたを守ってくれるとは思えない

まず、彼のお母さんとの関係について。
初対面にもかかわらず3時間もマウントを取られ続けた挙句、身内の死を馬鹿にされたこと、とてもつらかったですね。
どうでもいい相手なら「気分が悪いんで帰りまーす!」と中座するところですが、相手が彼のお母さんでこれから縁続きになる人だと思うと、できる限り悪い印象を与えたくないでしょうからそういうわけにもいかないですよね。
あなたが彼のお母さんと会って嫌な思いをして、その気持ちや要望を彼に伝えたのはいいことだと思いますが、それに対する彼の「ごめんね。でも言ってくれてありがとう。もしまた何かあったら僕はわからないから気を遣わず言って欲しい」って、ほんとうに満点の回答ですか? わたしにはとてもそうは思えませんが。

彼のお母さんに何を言われたのか、事細かな言い回しまでは書かれていないためわかりませんが、涙を堪えるほどつらかったと書かれていることから余程の内容だったのでしょう。
わたしだったら、彼が違和感を抱かなかったことを不思議に思うどころか「え!? おかしいって一つも思わなかったん!? 嘘でしょ!?」とドン引きして、「あ~この人はわたしを守るための行動をしてくれない人なんだな」と心底がっかりします。
もともと自分も母親のことを面倒に思っていて連絡を避けているのに、「何かあったら僕はわからないから~」という言葉が出る意味がわかりません。その場にいて見てたんだからわかるだろうが、としか思いません。
あなたに対してそういう発言をするということは、彼はお母さんの言動に慣れ切ってしまっていて、面倒だから聞き流せばいいや~と思考をストップさせている証拠ではないでしょうか。

これから先、もし彼と結婚したとしても彼のお母さんに対する態度は変わらないでしょうし、あなたを守るための行動は何もしてくれないと思います。
あなたが彼にその都度不満を伝えても、最初こそ謝りはすれどだんだん言われるのが億劫になってきて、次第に「聞き流してほしい」「母はもうどうしようもない人だから我慢してほしい」とこちらに我慢を強いるようになっていく未来が容易に想像できます。まあ、あくまでもわたしの想像ですが。

あなたが強く逞しくなる必要がある

配偶者は自分で選べますが、その親は選ぶことができません。配偶者の親がいい人かどうかは完全に運です。
ただ、配偶者の親がひどい人、嫌な人だからといって、結婚生活が不幸になるとは限りません。
配偶者から事前に「自分の親はこういう人で……」という説明があり、実際に会うときも気を配ってくれ、結婚後の付き合い方についてこちらの要望を汲み取ってくれたうえで「冠婚葬祭以外は会わなくていい」「普段の窓口は自分がなるから、一切連絡を取らなくていい」など具体的な提案をしてくれているのであれば、結婚してもやっていけそうだと思えるかもしれませんね。
でも、相談文に書かれている内容からでは、彼にそういった期待はできなさそうです。
少なくとも、結婚前に守ってくれない人が、結婚した途端に自分の意志で変わることはほぼありませんからハナから期待しないほうがいいと思います。

となると、あなた自身が今よりも強く逞しくなる必要が出てきます。
たとえば、彼のお母さんから何か言われるたびに「あなたがきちんと対応してくれないと困る」「それができないのならもうあなたのお母さんと会うつもりはないから」と彼にきっぱり伝えたうえで、彼の言葉や態度に絆されずに過ごし続けるとか。さっさといい嫁キャンペーンを辞めて彼のお母さんの言葉を真正面から受け止めずに「まーた言ってるな~」と聞き流したり、「はいはい、お義母さんまたその話ですか~好きですね~」「他人の死を馬鹿にするなんてほんっとうに品がないですねー」と言い返すことができるとか。
そういう毅然とした態度で親戚付き合いを上手くこなせるのであれば、やっていけるでしょう。
相手を変えるのは難しいですし、特に彼のお母さんに関しては無理だと最初から諦めておいたほうがいいと思いますよ。