なぜ私は自己評価が低いのか

一体どうしてこんなにも私は自己評価が過剰に低いのか。それもこれもきっとすべては小学生の頃のいじめから始まった。
小学六年生の頃、クラスで男子VS女子の構図によるいじめが酷かった。
私はクラスのある男子に「お前は学年で2番目にブサイク」と言われ続けていた。さらに、女子に人気があってサッカーをやってるイケメンのA君からは罰ゲームで告白をされるという仕打ちにもあっていた。ちびまる子ちゃんで言えば大野くん的存在の男子が私にしつこく「好きです!」と言ってきて、周囲の男子たちはそれをニヤニヤ見届けているという。
それのせいかはわからないけれど、私は共学でありながら中学と高校では男子とはほとんど一切喋らなかった。
私といえばブサイクでキモくて男子と上手に喋れなくて、暗いオタク。誰からも見向きもされないはずである存在として10代を生きた。
大学に行ってたら少しは違ったのかも、なんてことを今更すこし思う。

呪いからは解放されつつある今

さすがに三十路を控えている年齢に達した今は、世の中には色んな需要と供給があるということもわかってきて自分が誰かの好みに当てはまる可能性もあるということを知った。
以前よりは「こんなブサイクな自分」という呪いからもだいぶ解放されつつある。
それから、セックス以外のことで男を喜ばせることも大事なんだというのもやっと知った。……言い方がちょっと違うかもしれない、まだ本当にやっと0から1に成長した段階なので手探り状態なのである。
とりあえずセックスで関係性を繋ぎ止めようとするのは間違っているってことは間違いないはずだ。それは愛じゃない。

私は愛されたいとは思うことはあっても誰かを愛したことは一度もなかった。ちょっと残念だなと思うけど、でも人生で初めてこれから誰かを愛せるんだとしたらその人はどういう人なのかとても気になるし楽しみだ。
こうしてタフで前向きに考えられるようになったのだから、歳を取るってことも悪くありません。

Text/oyumi