前回の「後悔しない同棲&結婚のコツ」も合わせてお楽しみください。
ゲイ・レズビアンの愛
ここ最近パリではカンヌ映画祭が放送され、マルシェではチェリーやメロンが並び始めました。
フランス人がヴァカンスの予定を話し合う声も聞こえて来て、パリの夏まであとわずか。
それなのに、ヴァカンスに欠かせないフランス版新幹線に異常事態が生じてニュースになっています。
というのも、新しい車両を作ってみたら路線のサイズに合わなかった!?というトホホなもの。
先進国フランスでも、ドまぬけなミスがあったもんです。これをフランスのメディアが一斉にバカにして面白がっているのも、さすがフランスです。
日本だったら責任者が辞任だの自殺だのしてしまいそうな大損失問題ですが、そうならないのもさすが。
さて、仕事よりヴァカンス命、恋命のフランスでは、恋や結婚をするのが男女カップルとは限りません。
特にパリではゲイ・レズビアンのカップルをよく見かけるので、パリ名物と言って良い程かもしれません。
日本ではゲイ、といってもお姉キャラのタレントが目立つようですが、こちらではゲイのテレビの司会者から元パリ市長、ファッションデザイナーそしてレズビアンの歌手、女優と、あらゆるところで見られるのです。
最近少しずつですが、日本でも「レズビアン」のメディア注目度が上がっているようですね。
先日、日本人のレズビアンカップルのお友達がパリに来て、一緒にランチをしました。
まだ同性結婚が法律的に認められていない日本で、初めてディズニーランドで挙式をあげたカップルです。
このお二人は『レズビアン的結婚生活』や『ふたりのママから、きみたちへ』という本も出版し、※LGBTの存在を広め、後に続くレズビアンらの先人となるべく活動を日々しています。
パリでレズビアンカップルを見かけ慣れている私でも、日本人のレズビアンカップルの女性二人とランチするのは初めてでした。
でも「二人の女性が愛し合っている」という部分が他と少し違うだけで、なんという変わりもなくオーガニックレストランで美味しい食事を楽しみました。
私がフランス人の男と 国際結婚をしたことは珍しい方だと思います。
レズビアンカップルというのも、珍しい。
両方珍しいのだけれど、断然レズビアンカップルの方が日本では知られていなくて、二人が生きて行くのに偏見やら社会的な障害やらがたくさんある。
「たまたま女性を愛する女性に生まれた」というだけで生きづらくなるというのは想像するだけでも苦しく感じてしまいます。
そう、私は女性で、日本人で、あの両親の元に生まれて…これは全部自分が選ばなかったところにある「たまたま」なものなのです。
- 1
- 2