国際結婚とハーフの子供たち
Dane
「外国人と結婚して、かわいいハーフの子供を産みたーい!」
若い日本人女性が発するこうした軽はずみな言葉は、実際にハーフの子を産んでみたらどれくらい大変かを知らないからこその戯言だろう。
結婚に焦った30歳独身時代から5年過ぎた今、パリに住む私の周りには、日仏カップルのベビーラッシュが起きている。もちろん彼らから生まれるのは日本人とフランス人のハーフの子供だ。
ひと世代上の先輩カップルの子育ての様子も何度か見ているけれど、国際カップルならではの苦労がたくさんあるようだ。
一番よく聞かれるのが言葉の問題。フランスで生まれた日仏ハーフの子は、もちろんフランスの学校で、フランス語を話す子供たちに囲まれて日々過ごす。3歳にもなれば、日本人の親よりもずっとずっと上手なフランス語を話すようになってしまう。
そして、子供は自分より下手なフランス語を話す親を見下すことも少なくないという。
家に帰れば日本語で話しかけてくる母親の言っていることはわかるけれど、日本語で返事をするのはなかなか難しい。
だから日本人の親は、学校が休みの日に日本語学校へ通わせたり、日本人ベビーシッターを雇ったり、夏休みの間は日本へ連れて帰ったりと努力し続けなければならない。
親の努力次第で子供たちは将来、全く日本語を話せないフランス人化してしまうか、日本が大好きになるかが決まってしまう、といっても過言ではない。
それにしても、自分の孫と日本語で話せない祖父祖母の気持ちを考えると心苦しい。
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