久しぶりの東京で改めて気付いたこと
今年の夏は東京に一週間程滞在していました。そこで、トークイベントを開催したり、友人らに再会したりしていたらあっというまに時間が過ぎてしまいました。
5年も東京を離れてしまうと、久々に訪問する東京はかなり疲れてしまいます。特に新宿の駅は怒濤の人波スポット。すっかり忘れてしまった電車の乗り換え方法がわからず、ふと立ち止まって掲示板を探そうものなら、大勢の人の流れを遮ってしまい、ぶつかってしまうだけでなく急いでいる人たちの機嫌を損ねてしまうのです。
立ち止まるにしても、人波からパッと離れて流れを邪魔しないところに避難しなければいけません。この大波に乗り切れずに疲れてしまうのです。
東京に住んでいた頃だって新宿駅は苦手だったけれど、「こんなに人の歩くスピードって早かったっけ?」「こんなにたくさんの人がいたっけ?」と、日本人であるにも関わらず、外国人のような立場でとまどってしまいます。
この東京モードについていけず、今回は東京に住んでいた頃には乗ったこともなかったバスを利用することも多々ありました。バスに乗ると、乗客はお年寄りか学生さんか子連ればかり。乗客が乗ってから座るまで「バスが動きますから注意してくださーい」と丁寧でゆっくりなサービスを提供するバスの運転手さんにも癒されました。
私の隣の空席に、おばあちゃんが乗ってきて「横におじゃましてもいいですか?」なんて一声からちょっとしたコミュニケーションが始まったりもしました。
「バスで移動してきました」と東京在住の人たちに話をすると、「バスなんて時間がかかるでしょ!?」と驚かれる人ばかり。
でも、電車の駅に行って、階段をのぼって、混雑した電車で立ちっぱなし、乗り換えで早足の人波にもまれるくらいなら、時間が少々かかる電車とは疲れの度合いが全然違うんですってば。それはもちろん身体的な疲れもそうですが、心身的な疲れも相当な違いがあります。
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