アラサーはおかしくなって当然
アルさんのコラムを読んでると、40代って楽しそう!と思います。
40代はほんと楽しいよ。過去を振り返ると「アラサーはおかしくなって当然」と思う。仕事や恋愛や人生に悩み迷う時期だよね。私はアラサーの入り口の25歳の時に、妖怪女になったから。仕事ができる年上のクリエイターと付き合って「私はあなたの信者女子」になってしまった。
だいたい25ぐらいで来るんですよ、第一次崩壊期が。仕事3年目とかでバリバリやってると、大学から付き合ってる彼氏が同レベルに見えなくなって別れるとか。同世代の男の子とデートしてもバカに見えてつまらないとか。そういう時に仕事できる人とか尊敬できる人が現われると、ドハマりしてしまう。
まんまとドハマりして、草履を食べる女秀吉の勢いだったよ。「滅私奉公!!」みたいな。
とくにバリキャリ勢とか「仕事頑張ろう!」ってモチベーションの高い女子は、仕事できる人にハマりがち。「こうなりたい」って理想や憧れから恋に落ちて、無理しながら頑張る状況に酔いがちだから。「辛くても、彼といると成長できる!」みたいな。
圧倒的成長。
圧倒的成長のために頑張る。
それってなんでですかね? 付き合うのに、仕事で尊敬できるとか関係ないじゃないですか。仕事相手じゃないのに、なんで恋愛相手に仕事できることを求めるのかさっぱりわかんなくて。
私もあまりわかんないですけど、すごく多いですよね。私も恋愛において、仕事の能力的な尊敬って必須ではないと思っていて。
今は私も仕事と恋愛は別物だと思う、夫と仕事の話なんかこれっぽっちもしないし。でも昔はごっちゃになってたよ。というのも、キャリア女子って世界が狭いやん?
狭い。
仕事ばっかりして仕事中心の生活だから「尊敬できる=仕事ができる」って価値観が狭くなる。あと、そういう狭い世界にいると洗脳もされるんじゃないかな。「金を稼げるやつがすごい」とか。
私は「ホリエモン的世界観」と呼んでるんですけど「資本主義最高!金を稼げるやつが勝ち!」みたいな。そういう単純な目先の能力だけ評価して、稼げない人間をバカにするっていう。
私も広告会社を辞めて、視野の狭さに気づいた。あと25歳の私は「自分はバリキャリ」という変なプライドがありつつ、仕事に自信がなかったから、仕事できる男が輝いて見えてしまった。「男に負けたくない、でも自分を負かすような男が好き」みたいな矛盾があって、教祖を崇める信者女子になっちゃった。
「この私がかしずける相手がいるなんて…!」という精神的陶酔が生まれる。
なるほど~、そういう精神構造なんだ。
それでメンがヘラヘラになったので、アラサー女子には私の屍を越えて幸せになってほしいです。