プロフィールシートはわら半紙から
女性らしいデザインへ…!
松本:私は全体のデザインのプロデュースをしているのですが、リニューアルにあわせて、プロフィールカードやインプレッションシート、会場の内装などのデザインにも、女性の方が喜んでくださるよう気を配っています。
――えっ、めっちゃかわいいですね……。私が参加したパーティー、記入するシートとかわら半紙でしたよ。会場も西新宿の雑居ビルの殺風景な貸し会議室だったし……。どうしても「作業」って感じがしちゃってダメでしたね。まあ、これは「婚活」全般に言えることだなあと思うんですが。結構「こなさないといけないタスク」として、あんまり気乗りしないでやってる人が多い気がします。
森田:婚活パーティーに対し、「モテない人間がいくところ」「妥協の場所」「最後の砦」というネガティブな印象を持っている方もいますし、なんだか婚活を「かっこわるいこと」と考える雰囲気がありますよね。私たちはこれを改善していきたくて。
――あー、かっこわるいという風潮ありますね。
森田:社会人って仕事に趣味に忙しいから、なかなか出会いの機会がないじゃないですか。「モテない」「恋人がいない」「結婚できない」というのは、本人の資質ではなくて、タイミングや環境の問題によるところも大きい。その機会を増やすっていうのはすごく前向きなことだし、自分の人生を自分でデザインする「かっこいいこと」だと思っています。
だからこそ「婚活って楽しいんだ」と思ってもらうのが、私たちの目標なんです。そして「結婚」自体が目的になりすぎると楽しくなくなっちゃうので、「2〜3年後に結婚できればいいかなあ」「好きな人ができればいいいなあ」で全然OKなんです。
――なるほど、それでコンセプトが「好きな人が見つかる婚活パーティー」なんですね。
森田:もちろん「独身限定」でして、身分確認などはしっかりとしています。既婚なのを隠しているお客様がいた場合には、罰金を15万円いただいています。街コンのほうがカジュアルに楽しめるという方も多いと思いますが、きちんと「独身」ラベルを保証できるのが婚活パーティーの利点かなあと。
――15万円! さすが「不誠実な男性を許さない年上のお姉さん(既婚)」。
結婚したい男性はたくさんいます!
——AMを読んでいると「男性はなかなか結婚したくない」という刷り込みが生まれるのですが、男性の参加者の方って、みなさん結婚したいんですか?
森田:AM読者の周りの男性についてはわかりませんが(笑)、うちの参加者の方に関しては、上司に言われて意識するみたいですね。とくに金融や公務員の方が多いんですが、職場が早婚傾向にあるようで。私どものほうでも「えっ、こんな方がフリーなの?」と驚いてしまうくらい素敵な方もいらっしゃいます。
————上司に言われるという風潮自体はどうなの?とも思いますけど、そう聞くと納得はいきますね。人気のパーティーにはどのようなものがありますか?
森田:「3歳差」「年下×年上」などの年齢別パーティーや「旅行好き」「アニメ・マンガ好き」のような趣味別のパーティーは人気ですね。あと、お客様の要望で実現した「ねこんかつ」パーティーはいつも大人気でキャンセル待ちになります。
――ねこんかつ!?
松本:猫カフェを貸しきって、そこで猫とたわむれながら異性とのトークもしていただくというものです。参加条件は「ねこ好きで、恋愛・結婚に前向きな方」。非常に好評なのですが、ご一緒させていただいている猫カフェのオーナーの方のご意見により、猫のコンディションを考えて月1回の開催となっております。
――YUCO.の会場選びのきめ細やかさを感じさせるエピソードですね……(笑)。そして猫好き/犬好きって、なんだかんだ初対面同士でも盛り上がる話題のひとつですし、本当に楽しそうなパーティーです。
森田:会場のユニークさでいうと、マクロビカフェやパンケーキビュッフェの企画も好評ですね。せっかく「パーティー」なんだから、お姫様気分が味わえる海外婚活パーティーなんかを開催してもおもしろいんじゃないかなとか、夢のある企画も考えています
――すごい! 婚活の「かっこわるい」「ダサい」イメージがかなり覆されてきました。