男女が歩み寄るためには

愛情を確認したい女性側と、賢者モードに没頭したい男性側が歩み寄るには、それぞれ譲歩や妥協が必要となります。女性側に必要な譲歩や妥協は「甘い言葉を求めないこと」。なんてったって相手は賢者モード真っ只中ですからね。愛の囁きを求めるのは酷です。

そのぶん、男性側にも譲歩・妥協をしていただきましょう。賢者モードで即・寝たいのだろうけれども、愛の囁き以外の話題であれば付き合ってくれてもええじゃないか! 

んで、肝心の「愛の囁き以外の話題」ですが、大半の男女はベッドインする前に食事デートをしているはずです。メシさえ食わせてもらえず即・ラブホに直行な関係性であれば、ピロートークを求めるスタート地点にすら立てていないってことになるでしょうから、その場合は潔く諦めてください。惚れた弱みに徹し、セックスだけのアンフェアな関係性を受け入れてらっしゃるのでしょうから。

ゴハンの話がちょうどいい理由

話を戻しましょう。行為前に食べたゴハンの話題であれば、まず女性側にとっては「さきほどちゃんと食事デートしてきた」「性欲処理だけが目的ではないのだ」と確認することができます。そして男性側にとっても、愛の囁きではないので賢者モード真っ只中でも対応可能なはず。事後は「愛している、いつか結婚しよう」ってテンションではないのでしょうが、「さっき食ったイベリコ豚のグリル、美味かったよなあ」であれば対応可能かと。

以上を踏まえ結論! 行為が終わりコンドームをゴミ箱にポイしたら、「今日行ったお店、イベリコ豚のグリルが絶品だったね」でキマリです。会話の流れ次第では、「豚肉と言えば本場のラフテー食べてみたいなあ」「じゃあ今年の夏は沖縄旅行に行こう」など、未来に繋がる話題にも発展します。愛情確認にはピッタリってことで。

Text/菊池美佳子