狙うべきは太ももじゃなかった!?

「太ももが鉄板なのでは?」というツッコミはごもっとも。さきほど、もっとも効果的なのはチ○コと書きましたが、太ももはチ○コに近い部位です。「ホントはチ○コにタッチしたいんだけど……」という真意が伝わりやすいメリットがあります。だからこそ、水商売のお姉様方は、お客さんの太ももに手を置くのでしょう。ハイ、「水商売のお姉様方」という部分がポイントです。

太ももに手を置かれると、チ○コに近いこと以上に、水商売のお姉様方を連想させられます。水商売のお姉様方といえば、ドンペリだの時価のフルーツ盛りだの、とってもお金がかかるイメージ! そのため、太ももに手を置かれると、つい「お金がかかりそうな女性」と身構えてしまうのでしょう。

以上を踏まえ、太ももは男性をビビらせるのでNGです。チ○コに近いという意味合いでは効果的なのですが、太ももへのボディタッチは景気が回復し、再びバブルが訪れてから致しましょう。

太ももと同じくらい鉄板と言われているのが「肩」ですよね。正確に言うと「居酒屋で席を立つとき肩に触れる仕草」ってことになりますな。軽く体重をかけることで、一瞬だけ支えてもらっているような構図になるので、男心をくすぐるには効果的とされています。

一理ありますが、肩はどうしても「肩たたき」のイメージが強い部位。肩たたきと言っても、敬老の日に孫からジジババへ贈る肩たたき券のほうではなく! 自主退職を促すほうの肩たたきを連想されると非常にマズいです。「うちの会社、業績落ちてきているし」「いつ肩たたきされてもおかしくない」と、暗い気分にさせる危険性もあるので、これまた肩へのボディタッチは景気が回復し、再びバブルが訪れてから致しましょう。

袖を掴むと手応えを感じられる

太もももダメ、肩もダメとなると一体どこを触ったら良いのか……ここで「腕」ならぬ「袖」の登場です。「袖はボディではない」というツッコミは何卒ご容赦くださいませ。袖には、ミカコちゃん自身がこれまでありとあらゆるボディタッチを試してきた結果、もっとも手応えが感じられた実績があります。

具体的なシチュエーションを挙げましょう。2人で電車に立って乗っているとき、吊革がないような場所にて。電車がグラリと揺れた瞬間、本来は男性の腕に掴まるほうが安定感を得られますが、あえて腕ではなく袖を掴むのです。このアクションには「腕という身体に直接触れるには照れが生じる」「でも電車が揺れて危ない」「なのでせめて袖に掴まらせてください」という奥ゆかしさを含めることができます。

居酒屋のような席でも応用可能ですよ。話題を振る際に、「ねぇねぇ」「あのさ」など、袖を掴んでください。身体に直接触れてこない奥ゆかしさによって、「こんなにも奥ゆかしい女性がベッドではどう豹変するのか見てみたい!」という感情が湧くでしょう。そこから、「しかし奥ゆかしい女性なのでセフレ関係には応じないだろう」「よっしゃ、彼氏カノジョとして正式交際だ!」と、真剣なお付き合いに発展すること間違いなしです。さあ、袖を掴もう! 

Text/菊池美佳子