みんなが通る道を私も通るということ
大学生の頃、そう年の離れていない社会人に、
「大学生って若いな~。いいな~」なんて言われると
ひねくれ者の私は、
「そんなにすごく離れてるわけでもないのに」と
反発心というか、腑に落ちないものを感じていました。
だから、自分が社会人になったら、
絶対そういうつまらないことはいわないでおこうと思っていたのに、
社会人4年目にして思うことは、「こんな風にはならないだろう」と思った社会人たちと一緒。
テストとか単位とか論文とかイベントとかで
ツイッターにいる大学生たちが騒いでいるのを見て
「あー、あったな、私にもそんな時代」とか思っちゃう。
もちろん中には社会人顔負けの大人びた子はいるけれど、
なぜだか「大学生」ってだけで可愛く見えて、
「若いね!」とかつい言ってる自分にはっとしてしまいます。
他にもいろいろあるんです。そういうデジャブみたいな瞬間が、たくさん。
これが年をとるということ…?
でもおかげで、
「みんなが経験してることをちゃんと私も経験するんだ。
そういうふうになってるんだ、世の中って」
と思うようになりました。
結婚した友人たちが嘆いている、
旦那さんの頭がハゲてきてマズイとか、保育園が無さすぎてヤバイとか、
今は「別次元の悩みだわ」なんて思っていても、
誰かが話題にしていることは、いつか我が身にもふりかかってくるのだと実感。
きっと恋愛でも同じことがいえて。
私、日頃、「結婚したい…」なんてツイートをしつつも
自分が30代で結婚が出来てなくて焦っている図とかを、あまりリアルに想像したことがないわけですよ。
どこかで「まあ結婚したいキャラでやってますけど、
そんなのその気になれば出来ますし~」という根拠のない余裕が、
ちょっと前までは、あった。
でも、最近になって、30代で結婚出来ないとか全然ありえる、
という恐怖心が初めて芽生えたんですよね・・・。
今月27歳になる私。
私だけかもしれないけど、
26歳ってどっちかというと25歳の延長で
そこまで違和感なく受け入れられて。
でも、26歳と27歳は全然違う気がするんですよ・・・。
27歳にして初めて感じる「30歳一歩手前感」。
「30」を意識した瞬間、
時間の余裕なんて全然無かった!ってことに気づいたり。
ほんと、自分の年に内面が追いついてない。
女子大生相手の合コンに、狂喜乱舞する社会人同期とかを見ると
心の片隅がチクチク痛みます。
「ちょっと前まで、女子大生だった私がここにいますよ」と。
でも向こうは「ちょっと前まで」ではなく
「だいぶ昔だろアハハハハ」とか思ってるんだきっと!
自分たちもおっさん一歩手前なくせに!!
不倫で泥沼にはまる人とかも、
「ありえないでしょ」って思っていたけど
いつか自分の身にも起こりうるのかなあ…
なんて心配も芽生えてきたり。
まあでも、そんな諸々を楽しむアラサーでいたいんだけどね。
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Text/伊藤春香(はあちゅう)