「誰のために、何のために」を考えてもっと自由にメイクする

他にも『だから私はメイクする』を読んでいると、「男性にモテるためにメイクをする」「自分のために我が道を行くメイクをする」だけでない、メイクはもっと多様でいいんだということに気付く。
先に書いたとおり、「モテ」ひとつとっても「どんな男性に、どんなモテ方をしたいのか?」「自分はどんな女性だとまわりに思ってもらいたいのか?」を考えていくと、必ずしもナチュラルメイクが最適だとは限らない。メイクをするのは推しのアイドルに可愛いといわれるためでも、仕事で成功するためでもいい。叶美香とあだ名がつくほど盛りまくってもいいし、面倒くさい日はすっぴんでもいい。誰のためでも、どうあっても、おしゃれが好きでも嫌いでもいい。コンプレックスがあって容姿に自信がない女性にも、もっと綺麗になりたくて日夜努力している女性にも、「誰のために、何のために」を考えてもっと自由になるために、一度読んでみてもらいたい本だ。

ちなみに私の昨年のベストコスメは、クレ・ド・ポーの化粧下地ヴォワールコレクチュールです。2018年の猛暑に耐えた強者なので、化粧崩れに悩む方はぜひ……。