「私はバカにされている」「この人はわかっていない」<5>

こんにちは。
お久しぶりになってしまいました。

突然ですが、東京FMに出演することになりました!
(東京 80.0MHz 青梅 83.6MHz 八王子 80.5MHz 新島 76.7MHz 八丈島 84.3MHz)

8月20日(火)「スカイロケットカンパニー」18:10~18:30

今回は「ある」としての出演です!

よろしければお聴きくださいね~。

お近くの方、渋谷スペイン坂スタジオにお越しになってのご見学&応援も大歓迎です☆

前回は「刑事ドラマの演出の例」を出し、

相手から評価されないなら、

自分が、相手から見ると評価したくなる人物に見えていなかったということ

だというお話をしました。

このシリーズの最初に書いた私の体験談、

「自分よりも下だと思っていた人に下だと思われていて悔しい」

のお話と同じことですね。

彼女から見れば、私は彼女よりも下」だったわけです。

(詳しくは「私はバカにされている」「この人はわかっていない」<1>をどうぞ)

ではこれを、前に例として出しました「仕事」「友人関係」「恋愛」について
それぞれ当てはめていってみましょう。

(まだ読まれていない方、忘れてしまった方は、
「私はバカにされている」「この人はわかっていない」<3>からどうぞ)

<1,仕事で>

モヤモヤ解消のためにすることは、2つ。

1、現実を理解すること

2、現実を変えること

です。

この2つは、「仕事」「友人関係」「恋愛」3つの例に共通しています。

あなたが、まずはじめにしなければならないことは、
「1、現実を理解すること」。

これができれば、モヤモヤが全部消えてしまうくらい、
ものすごい威力のある大事なこと
です!

「1、現実を理解すること」ではまず、
会社から見て、あなたはどういう社員だと思われているかを考えることが必要です。

ここで重要なのは「会社から見て」であり、
「あなたから見て」や「多くの人から見て」などではない
ということ。

あなたが会社からどう見られているかは、
「評価が低い」という結果から推測することができます。

「どうして私は同僚Aにくらべて評価が低いのだろう?」

と考えたときに、

・会社から見れば、報告されているミスの数や内容を見て判断するしかない。

・会社から見れば、数字で見える売上がAよりもあなたのほうが低い。

という理由が考えられますよね?

つまり、会社から見れば、あなたは少なくとも

「Aさんよりミスが多くて、Aさんより売上が少ない人」

だと映っている可能性が高いということです。

(可能性が高い、という表現なのは、
真相は評価の担当者しかわかりませんし、
他の要素も加味されているかもしれないからです)

同時に、会社の評価基準は

「売上が高いほうが有能であり、ありがたい」

であろうことも推測できます。

あなたの会社にかぎらず、多くの会社は、
会社に損害を与えるような、
会社の秩序を乱したり、会社の信用を失うようなよほどのことをしない限り、

販売・営業の人間を評価する際に
「売上」という利益をもたらしているかどうかを
おそらく最も重視している
でしょう。

実際に、昔、私がコールセンターで働いていた会社もそうでした。

代理店がお客さんに多少強引に売りつけているのを知っていながら、
本社はそれを見過ごしていました。

当時のヤングな私は、毎日来るクレームの受付をしながら、
そんな代理店のやり方に怒っていましたし、
本社が「そういうやり方はよくない」と言いながらも、
その代理店を切らないことが不思議でなりませんでした。

しかし、上司に会社の本音を聞いて納得したのです。

会社の本音とは、クレーム処理も込みで考えていて、
それでもたくさんの顧客を取ってきてくれる方がありがたいのだ、
ということでした。

売っていたものは、ほとんどの人が持っていて、
一流メーカーが作っている超メジャーなもので、
性能や安全性も、ある程度は保証されている、ということもあったので、

実際、100人に売って、クレームなんておそらく10人以下ですから、
社会問題などになって、利益よりも多くの損失が生じない限りは、
多少強引でも、売ってもらったほうがいいわけです。

今回の話でも、会社はこの価値観である可能性は高いですよね。

そう考えれば、

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「こんな人間の方が評価されるなんて」

「この会社は見る目がなくて、おかしい」

という思いがグルグル胸に渦巻いて、
Aから、えらそうに指図をされるたびに、
悔しくて、モヤモヤした思いとストレスでいっぱいなのです。

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ということになるのを避けることができると思いませんか?

なぜなら、

「まあ、自分がそう判断されるのも、自分の現在の立場も当然だわな」

と納得できるからです。

それで納得できないとしたら、あなたが

「不正をするような、誠意のない、人として間違っている人が上に行くなんて、
やはり許せない!納得できない!」

という価値観を持っているからではないでしょうか?

そして、それと同時に、

「会社は私のような価値観を持つべきだ」

「会社は私のような価値観を持っていなければならない」

「会社は私の良さ、素晴らしさに気づいて評価するのが正当であり、
それをしないのは間違っている」

と、内心で会社に期待、それどころか要求しているからではないでしょうか?

でも、こう考えてみるのはいかがでしょう?

会社がきちんと売上を上げられているからこそ、
実際に現金を得ているからこそ、
自分のお給料も払ってもらえるのだと。

お金がなければ、家も借りられないし、ご飯も食べられません。

会社が回り、他の社員にお給料が払われるためには、
まず「お金」を確保することが、至上の優先事項になるのも自然ではないかと。

それぞれの立場に、それぞれの真実があり、
「誰が正しい、誰が間違っている」なんて、ないのです。

今回の例では、

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あなたのモットーは誠実・正直。

お客様にとってのメリットもデメリットも、
きちんと正直に伝えることにしています。

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であり、
「多少強引でも、売ってもらったほうがいい」という会社の方針について、

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「長期的な目で見たら、私のやり方のほうが
お客様からの信用を得て会社のためになるはずだ」

と日々思っている

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のでしたね。

この考え自体には、基本的に私も賛成なのです。

しかし、ここからは「2、現実を変えること」とも関連してくるのですが、

「自分と同じ価値観を持たない相手や、自分を評価しない相手に、
怒る、イライラする、被害者意識を持つ」

という考え方で生きていると、
結局自分が、いろいろな意味で損をしてしまいます。

まず、主観的で感情的な考え方になると、

「私が正しい!」「私は被害者だ!」

としか思えなくなるので、
いつもモヤモヤ、イライラして、ストレスが溜まります。

しかも、
「現実を変えよう」という方向にも行かれませんし、

主観だけでは他人に対する説得力を持ちませんので、
評価もされない、
ということになります。

その結果、ますます疲れて、ますますストレスばかりが溜まってしまうのです。

これは、あなただけではなく、同僚や会社、
もっと広い視野で見れば、実はそれ以外の人のためにもなりません。

よって、みんなが損をしてしまうのです。

長くなりましたので、また次回に続きます。

ご報告が遅くなりましたが、
6月23日、29日は「ものさしセミナー」を行いました。

8人という少人数セミナーは初めてですが、
和室でロの字型になって、
アットホーム感もありながらも付かず離れずで、
しがらみもなく本心を出せる場所になり、なかなかよかったですよ。

またやりたいなあ、と思いました。

今は、本をがんばります。