それはずばり『感情を学ぶから』
恋愛していると、スキやキライ以外の多くのグレーゾーンの感情を知る。
『おまえのことほっとけない』とある彼氏からいわれた。
『は?それってスキってこと?』と当時の私はキョトン?となり、スキと言って
ほしかったから『なんだその言い方』と思いショボボボ~ンとなっていた。
でもある男性と付き合うようになって、その人はどうしようもない人だったけど、
その感情は“ほっとけない”という表現が一番合っていた。
そのとき初めて“ほっとけない”は「スキでスキで仕方ない」という感情だと知った。
逆の感情も然りで、私はある男性をしつこくデートに誘ってたんだけど、
ひとこと『焦るなよ』と言われた。
そのときも『は?それはつまり・・・イヤってこと?』とキョトン?ショボンとなった。
でも先日セルビア人とデートしていてチューされそうになり、『Don’t be rush』
と言っている自分がいた。
彼はとてもいい人だったけど応える準備ができてなくて、でもキライじゃなくて、それは“焦るなよ”という表現がピッタリだった。
恋愛には『なんだ?この感情は!?』というような、自分がその感情になって
“初めて知る感情”が誰しもあるはず。
もちろん仕事を通してだってその感情はあると思う。例えば達成感とか、悔しさとか、自分の能力が開花する喜びとか・・・。
しかし恋愛のような“対他人”、かつその他人の中でも最も分かり得るのが難しい
“異性”相手で、かつそれが“無償”だと、幸せな感情もツライ感情もよりヘビーで、
その初めて知る感情を自分のものにできたとき人は成長するのだ。
大企業の社長が恋愛上手だとは限らないことをみても、やはり仕事のそれと
恋愛とは別物なのだ。
だからやっぱり「おれは仕事だけでいい。恋愛なんてしないし、要らない」
という人は、なんだか薄っぺらく感じてしまう。
いろいろな感情を知って厚みがある人になれるのは、恋愛で成功体験が
多いことより、ヘビーな恋愛にドップリつかったことが多い人。
このドップリの恋愛は、年をとるごとに飛び込むのに勇気がいるし、もしもの
終わったときが恐ろしい。それに大都会東京では人が多すぎてつながりがなく、
パシッと切り二度と会わないことができるから“ライト恋愛”が可能だ。
でも繁殖目的以外で恋愛をする動物に生まれたからには、1対1で向き合った
“ドップリ恋愛”をして、いろいろな感情を知る厚みのある人になりたいもの。
私は最近なんだかいろいろなことがうまく回らなくてイライラしていた。そこでお気に入り1号に『凹んでいるときはどうしたらいい?』って聞いてみた。
するとこんなメールが返ってきた。
『かならず先に光があるから。それまで耐えてください』
彼も私のことをスキになってくれる確率はまだ0%だけど、このイライラの角を
少しでも丸める言葉をくれた人だから、この恋に飛び込んでみようと思った。
最近わたしの周りのアラサーでも、長らく彼氏彼女がいない人が多い。彼ら彼女らは、数回デートはするものの“ドップリ恋愛”につながらない、
というのを繰り返している。
やっぱり飛び込める池を見つけて飛び込まないと、いろいろな感情を
知り得ないし、それはせっかく人として生まれたのに損だと思うのだ。
さてさきほど述べたセルビア人。彼は最初のデートの待ち合わせの表参道駅で、お花を一輪もって立っていた。
外国人の人がいいと思うところって、こうやって特別じゃなく普通のときににフト
お花をくれるところ。お花をもってキョロキョロ私を探しているところもカワイイし、
照れながら私に渡してくれるところもカワイイ。
さてお店に行こうかというと、え?お店を予約していない?お花は買うけどお店は予約していない?
ここで話しておこう。なぜオトコがお店を予約すべきかということを。
まず前提として、お食事代はオトコが全部、もしくは大部分を払うもの。だから払える範囲のお店を予約しなければいけないが、女子にはオトコの
お財布事情なんて分からないし、女子はオトコのためにオシャレをしてヒール
を履いているのに、歩かせたり待たせたりするのはスマートではない。
だから逆に女子としては、予約させてごちそうしてもらうに値するオンナで
いかなければならない。割り勘を許すということは、自分がそれに値しない
オンナということだから、それは絶対にしてはならない。
さて話は戻り、お店は私の知っている鮨居酒屋に。
ここならひとり5000円以内だからと気遣う私を知る由もない。
『愛子はおとなしいね』という彼。
えぇ?それは英語が得意じゃないからだよ。。。私はハッキリいって、日本で日本人に向かって平気で英語を話す人がキライだ。
日本でありながら英語が苦手な人が肩身の狭い思いをするなんておかしい。
お店でも手を触ってくる彼。『Not here』とうまく言ったらなにを勘違いしたのか、帰り際でチューしてくる。外国人は“やんわり断る”がわからないのかね。
それから毎日メールが来るようになり、ここはハッキリいわなきゃと
『私は日本語話せる人がいいの。だから私たちは友達でいましょう。ごめんなさい』とメール。
そしたら速攻電話がかかってきた。平日の朝8時に!あのさぁ、今から出勤だよ。『ぼくも話したいことがあるんだ。もう一度会ってくれる?今夜はどお?』
Wow!積極的だな。とにかく急いでいたので『じゃあ明日』と約束して電話を切る。それから英語で来てたメールが、ローマ字日本語でメールが来るようになった。まぁ努力は認めるけど私の気は変わらないから、断るほかの理由を考えなきゃ。
『kyou doko au? Shibuya? Harayuku? Ebisu?』
『あなたのおススメのお店でいいよ』
というメールを返したら、恵比須という指定がきて恵比須へ。・・・そして今日もお店を予約してなかった。
彼の次の恋愛のためにいわなきゃと思い、
『日本では男の人がレストランを予約するのがスマートだよ』といったら、
『ぼくは恵比須をあまり知らない。愛子と新しいお店を発見したかったんだ!』
前向き!じゃねーよ。なぜ恵比須を指定した?それに今日は挽回デートだよね?しゃーないからもう私が食べたいところへ行く。
『先日、日本語を話せる人がいいっていったけど、それ以外にも実は・・・、
スキな人がいるの。だからごめんなさい』と伝えたら悲しそうな彼。I’m so sorry. あなたはとてもいい人なんだけどね。
『で、話ってなに?』と聞くと、
『実は、あと2週間で仕事の契約が切れるから、マンションも出なきゃいけないし、
VISAも切れるから帰国しないといけない』
that’s too bad! でもそんな状況でなぜに私に近づいたの?
『ぼくと結婚してくれ』
!!!!!
結婚詐欺の素直版かよ。もうほんまに勘弁してくれ。
『I can’t marry for your VISA』中学レベルの英語がこんな形で役立つとは。
『じゃあとりあえず家に住まわせて』こいつ、まったくめげてない。しかも悪気も感じられない。天真爛漫って最強。
そういえば先週デートした男も天真爛漫に『オレ200人とやった』といってたっけ。
神様、33歳の私にもう珍事件はいりません。
フツーの人はいないのでしょうか?
HELP ME !!!
なぜ恋愛は自分を成長させるのか?