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  • 2013.11.15

彼氏との距離に悩んだら「友達にも同じことを要求するか」でジャッジ!・27歳福祉関係(2)/ジェーン・スーの相談室

 ラジオやテレビ、コラムニストとして活躍し、ブログ「ジェーン・スーは日本人です。」で話題のジェーン・スーさんに AM読者の悩みをとことん聞いていただきました!

 過去の記事はコチラから。

前編のあらすじ

 福祉関係の事務として働く、なめこさん(27歳)の悩みは、恋人と依存関係になってしまうこと。
相手を尊重して付き合えるようになりたいと思いながらも、恋人をコントロールしようとしたり、友達をおざなりにしてしまう自分にとまどっているそう。
話をするうちに、深い共依存の関係になってしまった元カレの存在をが大きいことに 気づいたのでした…
(詳しくは、 【前編】自分の依存体質に疲れる!恋人との距離が上手くとれない

なめこさん(27歳・福祉関係事務)の悩み(後編)
「恋人との距離をしっかり保って健全に人と付き合いたい」

ジェーン・スー 恋愛相談 依存 甘え
by you mee

ジェーン・スー(以下、J): 私や私の女友達は、過剰に相手に合わせているときは、結局「こうでもしなきゃ愛されないのではないか?」という恐怖(自分に自信がない)と、犠牲を払ってでもやってる自分がちょっと好きだという2点が原因だなというところにたどり着いたのですが、なめこさんは自分のことをどういう風に考えていますか?

なめこさん(以下、な): 自分に自信ないほうですねー。
ブサイクだし、でかいし、がさつだし。それでも、最近はいくらか自分を好きになりましたけど。

J: 不細工かどうかは別に自分で決めなくていいですよ!
でかいのが好きな人もいますし、がさつかどうかも相対的な問題ですから。

な: そっかぁ…。私、中高が女子高なのもあって女子ヒエラルキーの上のほうに君臨している人間しか、恋愛しちゃいけない的な発想あるのかもしれないです。
それで、自信ないのかも。大学も7割は女性でしたし。

J: 思い込みが激しいね!
いろいろご存知だからこそ、そこに自分をバイーンと嵌めて考えているような、そういう印象を受けました。
もっと、個人的な話でいいんじゃないですかね。

な: たしかに自分で自分を事例検討しているような感じですよね。
私、すごく感情的だから、少し高みから冷静に自分をみなきゃだめだ!とか思い込んでいたかも。

J: 私は心理学などの勉強をしたことはないのですが、なんとなく「お互いを頼りにすることで、お互いがちっとも幸せになれないこと」が共依存だと思っています。
お互いに頼ることが悪いんじゃなくて、 たとえ頼っていても、お互い「ありがとう!助かった!」と思えて、幸せに前に進めればそれはそれでいいんじゃないかなーと思ってるんですよ。それぐらいボンヤリとしたこととしてしか捉えていないのですが。

な: そうですよね。そういう風に自分でも捉えてみたいです。
事例にあてはめて、ここから抜け出さなくては、改善しなくてはと思っていました!

尽くすことで、相手からより愛情を引き出せるということはない!

な: これからは、なんとか大切な恋人を傷つけないで尊重して恋愛したいです。

J: 自分の思い通りに相手を動かしたいとか、恋愛にのめりこんでしまうとか、自分に自信がないというのは、普通に恋愛あるあるだと思うんですよ。
でもそれに陥っていることに気付いているなら、次から少しずつ気をつければいいんじゃないかなーと。
スタンスを変えねば!とかそこまで意気込まずに。
大事な人を傷つけないようにしながら、自分のことも傷つけないようにするためには、どうしたらいいかな?と考えながら少しずつ。

な: そっか、そうですね。自分も大事にしないと結局、「察してちゃん」になって嫌われちゃいますもんね。

J: そうそう。自分を大切に、ですよ。なによりもまず。
自分のことを大切にしてない人を、人はなかなか大切にしてくれないし。
それこそ自分自身を大切にしてない人に尽くすのがダメな依存関係ではないでしょうか。

私と私の女友達の経験としては、尽くすことで相手からより愛情を引き出せるということは、ない!マジでない。がっかりするほど、ない。

な: うおおお!先達のありがたいお言葉!
ひええ。なんか、うそーんって思いつつも、さっきのジェーンさんのコラム読む限りそりゃそうよねぇと思ってしまいますね。
うわー、すごいむなしいです。今までの尽くしてた自分ばかじゃんって(笑)。

J: それは大丈夫よ。あはははは! やっちゃったー!で、終わり。

な: そっか…、やっちまったー!

J: それだ!でもすごいラッキーな話なんですよ。
尽くせば尽くすほど愛されるなら、もう自己犠牲をしまくるしかなくなるわけで。そんなのもう底なし沼じゃないですか。

な: 確かに。相手を大切に思うのはいいけど、尽くしてもなんもねぇから!って思ったら、バランスをとれそうです。

J: そうよ、相手を尊重するというのは恋愛大好きっ子にとっては至難の業ですが、でもやるしかないんだなーと、この年になった私でも思いますよ。
でも、尽くす時間があったら自分のことやってればいいと思うと、気が楽にもなる。
一気にはできなくて当たり前だから、少しずつ。
私の女友達で、「男が放っておいてほしいときは、どんなに手助けできることがあっても放っておくのがベスト」と思って放っておける凄い奴らがいるんですよ!
でもそれが正解なんだろうなーと思います。

な: すげえ!!かあちゃんみたいに手を差し伸べてる私が想像できます(笑)。

J: そう、彼氏は息子ではないのだ!産んでない!

な: ですね!そうだー!産んだ覚えがありません!

J: そうそう、とりあえずなんか過剰にやってるかも…と思ったら「この男、産んだっけ?」と自問する。
産んでない産んでない!と思うことがストッパーになるといいかもしれないです。

大切な女友達にやらないことは彼氏にもやらない!

J: もう一つ、私の自論として、大切な女友達にやらないことは、彼氏にもやらないというのがあります。
大切な女友達のことは、尊重できるじゃないですか。
悩みがあるのがわかっていても、向こうが話してくるまで放っておくとか、さりげなく聞くとか、できる。あと、連絡がしばらく取れなくても、放っておける。

な: そっか!確かに!!!なんだろ、そっちは自然にできるのにー!

J: ねー!自分でもびっくりだよ!
でも、女友達と同じように尊重するという方法が、私の場合今のところ功を奏しています。
それでも間違ってしまうことはあるけど、そういうときは「すいません!間違えました!」ってすぐ謝る。

な: 素直に謝るのって、難しいけど大事ですもんね

J: そうそう。謝ればいいや、ってなるのはダメですが、謝らないのはもっとダメだと学びました。

な: わー。難しい…けど、尊重するってそういうことですもんね。

J: ねー 難しいけど、少しずつ。

な: なんかすごくすっきりしました!
はい!ここからはあたしのがんばりです!

J: がんばりすぎないで(笑)。

な: ありがとうございました!

J: またなにかあったら相談しにきてくださいねー!

相談を終えて

 相談者さんはいろいろと専門的な勉強をしたからこそ、さまざまな事例に自分をあてはめて考えることができるのだと思います。
しかし、それが「我がこと」として悩みを柔軟に考えるのに障害となっているように感じました。
一旦そこから離れて、まずはシンプルに相手に合わせ過ぎないようにしてみるのが良いと思いました。

 私や私の女友達が知る限り、無理をして相手に合わせ過ぎることで、相手からより深い愛情を引き出せることはありませんでした。
無理をして相手に合わせることで、相手の中でこちらの価値が上がることもありませんでした。

 まず、無理なことにはNOを言えるように。相手を否定するNOではなくて、自分を大切にするためのNOを練習してみてはいかがでしょうか。
自分に無理をさせないように、自分の声を聞く。
それが、相手を尊重することに繋がる一歩だと思います。
好きな相手の役に立ちたい気持ちはよくわかりますが、相手がしてほしいことで、且つ自分の心や財布の負担にならない範囲のことをやれば、過剰な見返りを求めたり、相手を責め立てたりすることは少なくなると思います。

Text/ジェーン・スー

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ライタープロフィール

ジェーン・スー
音楽プロデューサー、作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活動中。

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