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  • 2017.04.05

「人生最高の恋愛」は更新され続ける/はあちゅうAM5周年記念コラム

20代の赤裸々な恋愛模様をつづり続けたはあちゅうが、30歳になってAMに帰ってきた! 還暦目前の母がいまだダイエットを続けるように、私たちも新しい恋愛観を更新し続け、恋愛をし続けている。「最後の恋」にはいったいいつたどり着くのだろう?

恋愛に上がりはない

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 50代後半の母が最近岩盤浴に通い始めた。

 健康維持目的もあるけれど、
ちょっとだけスリムになりたくて、
週末にジュースクレンズもするらしい。

「最近、2キロ増えちゃったから
あたふたして
週末ジュースクレンズしようと決意したけど

30~40代の頃は
1キロで ギョっとしてて

10代~20代前半は500グラムで
一食抜こうかと 思ってた時期もあった。

ちょっとゆるくはなったけど
女でいる限り
体重は 気になるもんだね」

 そう言いながら
母が手に取ったアンアンの
巻末エッセイには
60代の林真理子さんが
4キロ太って、パーソナルトレーニングに走ったと書いていた。

 「女でいる限り、体重は気になるもの」

 この母の言葉は、
そのまま恋愛に置き換えられる。

 女でいる限り、
恋愛からも一抜け出来ない。
「上がり」は永遠に訪れない。

 会社員時代、20代前半の女子に
早く結婚したい、と相談を受けたことがある。
その理由は「もう恋愛に疲れちゃったから。
結婚したら、恋愛に頭を悩ませなくていいから
仕事に集中できる」ということだった。

 彼女がその後、結婚したのかどうかは知らないけれど、
たとえ結婚していても、きっと頭を悩ませているだろう。
旦那さんとの関係や、旦那さん以外との関係に。

 結婚した友人の中には、 不倫をしている人も、セックスレスの人も、
離婚をした人も、離婚のための裁判をしている人もいる。
不倫までいかなくても、
「子供の友達のお父さんが気になる」とか
「でも、相手には”●●ちゃんのお母さん”
でしかない。せめて女として見られたい」
なんていう人もいて、それぞれが真剣だ。

 結婚は合格すれば終わりな受験と違って、何かの上がりじゃない。
そういえば、受験だって、合格して楽だったのは一瞬で、
勉強からは逃れられなかったし、
卒業するときには就活という試験があった。
どんな人生にも「上がり」なんてない。

みんな自分だけの悩みと「あの時もしも」の過去がある

 AM(アム)で恋愛に関する連載を書いていた頃の私は、20代後半だった。
去年、30代に突入して、今年は31の年だ。
この5年間の間で、年齢による恋愛観の変化があったかと言われると、
特にない。

 もし変化があるとすれば、
それは付き合う相手が変わったからだ。

 これまでも、私は付き合う相手によって、
恋愛観を変えてきたので、
年齢が考えを変えてくれたわけではないし、
考えが固定したわけではない。
恋愛観は、これからだってきっと変わるだろう。

 だから、恋愛すればその時々に初心者のように悩むし、
していなければしていないことに悩む。

そして、悩みから
解放されることがないのは、私だけではない。

 もちろん、旦那さんとラブラブで
幸せな夫婦もいるけれど、
ずっと幸せで悩みがない夫婦はいない。
結婚している・いないに関わらず、
恋をしている・いないに関わらず、
自分だけの悩みと「あの時もしも」の過去がある。

 「人間」であることから逃れられない限り、
恋愛の悩み戦線からも離脱できない。

 つまり、恋愛において私は何も悟っていないけれど
「上がり」がない他に、「悟る」こともないんだ
わかったことが30代での大きな変化だ。

 「悟る」ことも「上がる」こともないこの人生の中で、
気持ちや状況が変わることには抗えないけれど、
一瞬一瞬、永遠を誓うような気持ちで、
目の前の相手を愛せたらいいと思う。
そのどちらもないということはつまり、
「人生最高の恋愛」は更新され続けるということだから。
 そしてその気持ちをぶつけられる相手がいることが 今一番の幸せです。


Text/伊藤春香(はあちゅう)

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ライタープロフィール

はあちゅう(伊藤春香)
ブロガー、作家、ソーシャル焼き肉マッチングサービス「肉会」代表

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