セフレから付き合うとき

―第一回の付き合うと言わないと付き合えないって確かにそうだなと思ったのですが、逆に、セフレの状態から付き合うという子もいるんです。
グレーを楽しんでいくうちに居心地がよくなっていくというパターンなのですが。
男性的には、大切じゃなかったけど、段々かわいく見えてくるということはあるのでしょうか?

林:あるのかもしれないですね。今日の話で、初めてあるかもと思いました。
確かに、始めに付き合ってどうのこうのって言われると、すごく重くて、いやいやそういうのちょっとやめようよ、って思うんですが。
色々やってくれて、ご飯も一緒に作ってくれて、かいがいしくしてくれているといつのまにか、かわいいなって思うかもしれないですね。

というのは、僕の友人で、面白い女の子がいて。
その彼女は、同じ会社にいた、すっごくモテる男性にホレてしまったそうなんです。
その彼、雑誌にも出るくらいイケメンで本当にモテるんですよ。
で、何とかしようと思ったときに、たまたま一緒に住んでいた女の子が実家に戻ることになって、住む部屋がなくなったから、とりあえず二日間だけ泊めてって、彼に言っていったらしいんですよ。
彼も、知人なわけだから、とりあえず泊めたらしいんです。で、彼女はその間中おいしいご飯をずっと作っていたそうです。
その頃、彼はすっごく忙しくて、恋愛もままならない感じで、でも家に帰ったらその彼女がおいしいご飯を作っていて、一週間たってもまだいて、段々今日は何作ってくれるんだろう?と楽しみになっていて、気付いたらエッチもしちゃっていて。

一か月くらいたった時に、「いつ結婚してくれるの?」って彼女が突然言い出して。
で、「ええ~~!」って思ったんだけど、でもなんかまあいいかって結婚しちゃったそうなんです。
その子はもうはじめっから料理でおとそうと思っていた、と話してました。

―すごい…! そこは頂点ですね。

林:ちなみに彼女、本当に料理は天才で。技術はすごいなって思いますね。

―なるほど、本当にうまいんですね。

林:料理おいしいってすごい武器ですよ。うちの妻もすごい料理うまいんですよ。
芸人の方から聞いたんですが、芸人は料理のおいしい奥さんもらうなっていう言い伝えがあるらしいです。
仕事の後に、友達と飲んだり、ナンパしたりした方が芸の肥やしになるから、家に帰って奥さんのおいしいご飯食べていると、だめだからって。
それは本当に絶対そうで、僕も友達に「終わった後どっか飲みに行かない?」っていわれても、家に帰ったらおいしいご飯があるから、いや、あのご飯食べたいな…って思うんですよ(笑)

―そうなんですねー!
セフレから本命になるには意外と料理が効くということですね。

林:はい、それですね。特に一人暮らしの男性とかで、忙しくてご飯が吉野家だけだったりすると、すっごく大きいんですよね。

うちも奥さんが二日くらいいないと、肌とかボロボロになっちゃうんですよ。
コンビニとか全部外食だけになってしまうので。

―確かにお肌がきれいです。健康的なお肌ですよね。

林:いやそんなことないんですけど(笑)。
でも健康状態とかも変わっちゃうので。

―彼をゲットした彼女はどんな性格の方なんですか?

林:カラッとした性格の方ですね。
卑屈にならないで、きちんと「結婚して」って言えたのがすごいのかもしれない。
「どうせじゃまだと思ってるんでしょ」と言われたら男性はひいてしまうと思うので。

―それは性格もよかったのかもしれないですね。

林:外国とかしょっちゅう行く子で、そういう意味では結構さばさばしてるんですよね。