まずは、美味しい味を覚えることから始める!

――AMのユーザーさんにも、おそらく忙しくてほとんど料理しない方が多いと思うんです。
そういう人って何から始めていいかもよくわからなかったりするのですが、何から始めたらいいのでしょうか? 

三瓶:正しい味がわからないと何をしても無駄なので。まず、レストランに行くのはおすすめです。
高級なところでなくても、ビストロや居酒屋兼イタリアンのバルとかで、「これおいしい!」と思ったら店員さんに話しかけて何入っているのって聞いてみてください。そこで正しい味を覚えると、再現したときに「あれ?違う、何だろう…」となって、そこから研究がはじまるんです。

 悲しいことに、味がわからなかったら、いくらレシピを見てもしょうがないんですよ!(笑)
あと盛り付けとかの見た目も意外に大事なので。それこそ写真撮ってみるのがいいと思います。

――味から入るんですね。確かにそれがわからないと失敗かどうかも判断できなかったり…。

三瓶:初めは、分量もきちんとはかると思うんです。でも正しいかどうかわからないじゃないですか。
季節によって、塩分は感じ方が違うので。夏は冬よりも、しょっぱい方がおいしいんです。

木村:食材によっても変わってきますもんね。

三瓶:そうなんです、野菜なども季節によって持っている水分量が違うので。
だから正しい味を知るのは大切ですね。それはでも恋愛するべきですよね。いい男の人とレストランに行ってさ…(笑)。

木村:味の勉強をしつつ、楽しい思いもしないとですね(笑)。
それで、実際にたとえばトマト煮込みがおいしいと思って、試行錯誤しながら味を研究する。
で、その後に改めてクックパッドの同じメニューのレシピをいくつか見てもらうと、ユーザーさんによって具材や調味料が意外に違うということや、それによって変わる味の違いなど、色々なことに気づくと思うんです。
それを繰り返すと、自分好みの味を持つユーザーさんが見つかるので、その人のレシピをウォッチすれば、また料理の幅が広がります。

三瓶:私もその使い方よくします。大好きなユーザーさんが何人かいて、メニューに迷ったらとりあえずそのページに行く、みたいな。

――そうなんですね、そういう見方があるとは! いつもメニューからばかり検索していたので。

三瓶:クックパッドって、そういう楽しみ方があるんですよ~。
メニューだけじゃなくて、味の好みの観点からレシピを探すのはとっても楽しいですよ。