お姉様方にはプチギフトが新鮮に感じられる
改めまして、ある程度の社会的地位に昇り詰めたキャリアウーマンは、プチギフトを贈られるようなシチュエーションから遠ざかっています。ポイントは、「プチ」という部分。プチギフトではなく、プチではないギフトならそりゃ貰い慣れているでしょうよ。美人姫とか、村上開新堂のクッキーとか、帝国ホテルガルガンチュワのフルーツケーキオーチャードとか。
しかしプチギフトとなれば話は別です。年下の後輩や部下に対し、ビジネスチャンスを進呈したり、ミスをフォローしたり、一流ビジネスマンが集まるゴルフや名刺交換会に連れていってあげたりしても、プチギフトを贈られることは皆無。そりゃ、「センパイ、先日は本当にありがとうございました」と、丁寧にお礼を述べられることはあるでしょうよ。しかし、お礼の言葉にプチギフトは付かないのです。
なぜなら年下女性にとって、キャリアウーマンとは「美人姫とか、村上開新堂のクッキーとか、帝国ホテルガルガンチュワのフルーツケーキオーチャードを貰い慣れているイメージ」なので。ヘタな品を贈って、「こんなもん貰っても犬のエサにもならん」と思われるくらいなら、いっそのこと何も贈らないほうが賢明というジャッジに至るのです。
だからこそ、丁寧にお礼を言うだけでなく、自分なりのプチギフトを添えることで、キャリアウーマンのお姉様方は「いまどきのコにしては珍しい」と、新鮮に感じます。ポイントは「自分なりの」という部分! 具体的予算としては千円以下で充分なんです。むしろ千円以下のマドレーヌやゴーフルを贈ることで、お姉様方は、「私も駆け出しの時期は7個入りで500円のマドレーヌが精一杯の背伸びだったわ」と、郷愁を感じることができるでしょう。
Text/菊池美佳子
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