「SかMか」の回答で、相手を見定められる
話を戻しましょう。SかMか、話題を切り出すのが女性側なのは、男性側のリスクマネジメントによるものでしょう。
下ネタは、切り出すことで盛り上がる可能性を秘めている反面、一歩間違うとスケベ野郎の烙印を押されます。男性にとってはハイリスクハイリターン。しかし女性の場合、ふしだら女の烙印を押されることはほとんどありません。
さて、「SかMか」の話題に対し、男女ともに反応は十人十色となります。「亀甲縛りに興味がある」とギャグで盛り上げる者もいれば、「わからない」とクソつまらない回答をする者もいれば、「身体構造上オトコがSでオンナがMと決まっている」などロジカルに語る者もいるでしょう。
そういった各々の反応は、自分の性欲がそそられる異性を見定める参考材料となります。例えば真性Sの男性参加者にとって、シンプルに「M」と回答した女性はアリでも、「ドMだけど、痛かったり汚かったりするのは苦手」と条件付き女性はナシなのでしょう。いや、逆に「痛かったり汚かったりするのはイヤ」という部分を攻略したくなるのかも。
女性側にとっても同様です。「わからない」とクソつまらない回答をした男性が、実はとんでもない性豪だったらギャップ萌えしちゃうかも、とワクテカできることもあれば。身体構造上オトコがSと語る生物学者キャラを、騎乗位でイカせたいと志気が高まることもあるでしょう。
合コンに来たのだから…初心を思い出せ!
男女ともに開始前は、時間とお金をかけて合コンに来たのだから、何らかの収穫が欲しいと、そこそこ積極的です。しかし、ハズレ合コンとまで言わなくとも、ぜひとも落としたい異性と出会える合コンなんて滅多にありません。「悪くない、むしろ良いんだけど、自分から積極的に仕掛けるほどではない」が大半でしょう。
そんな受け身姿勢に喝を入れてくれるのが、「SかMか」の話題なのです。参加者の性的側面が見えてくることで、性欲という本能が刺激され、そして思い出すのです。「時間とお金をかけて合コンに来たのだから、何らかの収穫が欲しい」という初心を!
趣味や休日の過ごし方など語り合っても、イマイチ乗り気になれない場合は、速やかに「SかMか」の話題提示を推奨します。そして開始前の積極性を初志貫徹致しましょう。
Text/菊池美佳子
記事初出:2019.09.16
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