幻冬舎×AMコラボ企画第2弾!
今年6月に発売され、「膣トレ」界に新たなブームを巻き起こした『彼が離れられなくなる! たった5分の魔法体操』からとっておきの内容を全5回にわけてご紹介します。
今回はオーガズムのしくみを医学的な観点からマジメに解説します。
オーガズムに達するしくみとは?
女性のオーガズムのしくみについては、長い間よくわかっていませんでしたが、最近の研究で詳しいメカニズムがわかりつつあります(2000年・Shafik)。
それによると、オーガズムには肛門挙筋(こうもんきょきん)という筋肉が関係していることがわかりました。これは肛門にくっついている筋肉で、骨盤底筋の一部です。
女性がセックスをすると、この筋肉が収縮して「反射」が起きるのです。
反射というのは簡単にいうと、ピクピクと筋肉が小刻みにけいれんすることです。このとき、女性はオーガズムに達しているわけです。
男性の場合、ペニスが刺激されることで射精し、そのときにオーガズムを感じますが、女性のオーガズムには2つの種類があります。
そのひとつが「膣のオーガズム」です。勃起したペニスが膣に挿入されると膣が膨張し、肛門挙筋が収縮します。すると、その刺激で膣内の筋肉がピクピクとけいれんし、オーガズムに達するのです。
そして、もうひとつが「クリトリスのオーガズム」です。クリトリスが刺激されることで肛門挙筋が収縮し、それによってクリトリスや子宮頸部(けいぶ)がピクピクとけいれんし、快感を覚えるようになるのです。
オーガズムというと、膣で感じるものだと思っている人もいるかもしれませんが、クリトリスの刺激で性的な高まりを感じることも、オーガズムといいます。
マスターベーションを行うときにクリトリスを刺激したことのある人ならわかると思いますが、このときに得られる快感がオーガズムです。
一般的には膣のオーガズムより、クリトリスのオーガズムを感じる女性のほうが多いといわれています。
いずれにしても肛門挙筋が収縮することが引き金となって、膣やクリトリス、子宮頸部がピクピクとけいれんするわけです。実際に筋肉がけいれんするので、男性のなかには女性がオーガズムに達したとわかる人もいるようです。
オーガズムを引き起こす肛門挙筋は骨盤底筋の一部ですから、骨盤底筋体操をして筋肉を鍛えれば、膣のオーガズムとクリトリスのオーガズムの両方を感じることも可能です。
つまり、これまで挿入時の膣のオーガズムを感じたことのない人も、骨盤底筋を鍛えることで膣のオーガズムを感じることが容易になるのです。
金城真美『彼が離れられなくなる! たった5分の魔法体操』
骨盤底筋を鍛えると、しまりのあるカラダになる!
彼の気持ちよさもアップ!
「ちつトレ」「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」などのセックス本はありますが、本書はもっと実用的、かつ研究や論文にもとづいた、まっとうなセックス本になります。
よくあそこ(膣/骨盤底筋)が「しまっている」「ゆるい」という表現をしますが、膣がしまることは男性にとって気持ちいいだけではなく、女性にとってもより感じやすくなり、オーガズムを感じやすくなるのです。たった1日5分の体操だけで、魔法のカラダになれる手法を女医が伝授。
著者プロフィール
沖縄県生まれ。杏林大学医学部付属病院泌尿器科女性骨髄底専門外来担当。医学博士。杏林大学医学部卒業。泌尿器科専門医・指導医。
女性が受診しにくいとされる泌尿器科領域において、女性専門外来を担当し最先端の治療の普及に努める。