質問②:高齢処女を映画で取り扱った意図は?

祖父江:性に対して過激になっている一方、積極的になれない人もいて。振り切ると言いながらも、どうしても積極的になれない側も描きたかったんです。
どうしてかというと、結局ヤッてもヤラなくても女の人はセックスに囚われているんです。
処女の方が「普通の人ができるのになんで私はできないんだろう」と仰っていて、彼女たちはヤれないことに悩んでいたから。
だから結局女の人はヤッてもヤラなくてもそこに苦しめられるんだな、と。

湯山:人間、全部そうですよね。性器を持って生まれているゆえに、その悩みはデカイですよ。
もう1ついうと、高齢処女は昔だったら性欲の捌け口は全くなくて、19世紀くらいはヒステリーって症例で現れたり、やっぱり性の力ってすごいんです。
それはやっぱりオナニーがあればいいんじゃないんでしょうか? 処女でずっと豊かなオナニー脳内世界を持っていればその人の性の世界はそれで成立していると思います。
私は両方あったほうがいいと思いますけどもね。それがそんなに難しいんなら、あきらめて、自家発電で満足してもいい、と。

田口:うちのサイト、処女に関する問い合わせも多いんです。
自分が処女であるという告白文を送ってくるユーザーさんもいますし、「彼女が処女だったらどうする?」というテーマを扱ったバラエティや、女優さんのロストバージンものの動画も人気があって再生回数が多いんです。
あとは、それと同じくらい、「イク・イカない」についても女性は悩んでいて。

祖父江:ご出演されていたヒメシエスタのミズキさんが、私にサービスをしてあげたいとずっと言ってくれているんです。
行ってくればいいんですけど、私も男性との行為中にイッたことがなくて、ミズキさんとやったらイカされてしまいそうでもったいない!

湯山:(笑)。それは面白い。

祖父江:処女の人は処女喪失にファンタジーを抱いているじゃないですか。私は初めてイクことに第二のファンタジーを抱いているんです。

田口:それわかります。

湯山:そこから開放されたほうがいいです。
なんかのアンケートで見たんだけど、30代40代処女が増えているってところで、彼女たちの理由が、「最初は愛する人とヤりたい」っていうのはほぼ不可能だと思った方がいい。
たぶん、アナタの愛する男は、そういう重い欲望を持った女を毛嫌いするはずだから(笑)。

田口:オナニーもセックスもそうですけど、ヤるごとに感度が増すという人が多いと思うんですよ。
相手が誰であれ1回イッてみないと、いざ好きな人とというときもイケないんじゃないかと。

湯山:万里の長城もレンガの一個から、ってことですよ(笑)。

祖父江:(笑)そろそろいいお時間が来ましたね。
DVDが売っているので良かったら買って行ってください。本当にたくさんの人に拡散していただけたら嬉しいです。本日はどうもありがとうございました。