男根が町を練り歩く!「かなまら祭」の魅力を金山神社宮司さんが語る

 性器信仰で有名な川崎にある金山神社。
毎年4月の第一日曜に、男根を模したお神輿が町を練り歩く奇祭「かなまら祭」が有名です。
今回は、そんな金山神社の宮司さんに、かなまら祭の楽しみ方や、性についておうかがいしました。

 これを読んで、4月3日に行われるかなまら祭をより楽しんでくださいね。

ちんちん飴には長蛇の列

セックス速報 川崎 金山神社 性器信仰 かなまら祭 境内のいたるところに男性器が

―金山神社の縁起を教えてください。

金山神社宮司・中村さん(以下K):当社は金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)という2柱の神様をお祀りしています。
この神様は鞴(ふいご)(※箱から棒を入れたり出したりしながら空気を送る器具)の神様でもあり、この鞴の動きが夫婦和合を連想するということで、夫婦円満、子孫繁栄のご利益があると信仰を集めています。

―だから男性器がお祀りされているんですね。境内にも大きな男性器がありますね。

K:みなさん、あれをご神体といいますが、ご神体ではなく「ご神体を模したもの」なんです。金物や鍛冶に関わる会社さんが、祈願のため、ご神体を模したものを奉納してくださっているんです。

―なるほど。4月3日に行われる「かなまら祭」は昔からあったのでしょうか。

K:江戸時代に、「飯盛女」とよばれる私娼が「性病を吹き飛ばしてほしい」と願掛けに来て、夜にひっそりと「地べた祭」をしていたのが発端です。
長く途絶えていたのですが、38年前くらい前に、2代前の宮司が復活させたのが今の「かなまら祭」ですね。

―かなまら祭では、街を練り歩く男根のお神輿が有名ですよね。中には日立造船さんから寄贈されたものもあるとか。

K:うちが日立造船さんの安全祈願をおこなっていたのがご縁です。
イランイラク戦争のとき、海の安全を祈願して、機雷の排除を任務とする軍艦「掃海艇」の上に男根を立てたお神輿を寄贈してくださいました。

―お神輿は誰でも寄贈していいのでしょうか?

K:お神輿を担いで練り歩くには、道路使用許可が必要なので、まず当社の許可を事前に得ていただければ。数年前に、勝手にダンボールで作ったお神輿を持って来た方々もいましたが、おひきとりいただきました。

―一般の人もお神輿は担げますか?

K:残念ながら、お神輿は、神輿会の方だけなんですよ。今年も12時から2時くらいまで町を練り歩くので、是非見てください。

―残念!他にも見所はありますか?

K:子どもたちが奉納の舞をしてくれます。それと、神職による豊栄舞(とよさかのまい)もあります。
あと、地元の飴屋さんが男性器を模した飴をつくっていて、毎年すごい人気ですね。

―大行列になるとか。

K:そうなんです。かなまら祭の日は、ものすごい人数の方がいらっしゃるので、今年から大師公園で同日に行われるイベントの会場でも出店をしたり、神輿の休憩をするので、去年よりはゆったりと祭を楽しんでもらえるかもしれません。