ホテトル嬢気分で逢瀬

幸い、先方のチンポが勃たないようなことにはならず、品川のイタリアンで食事した後、彼が宿泊する羽田空港近くのホテルでセックスする運びとなりました。ホッ。

彼が宿泊しているのはもちろんシングルルーム。そこに筆者が泊まるのは、ぶっちゃけホテルの規則としてはNGですよね。フロントの人に叱られないかしらんとドキドキしつつエレベーターに乗り込みました。気分はさながらホテトル嬢です。不安げな筆者の様子を察してか、彼から「来月からはラブホに泊まろう」との提案が。(来月の東京出張時もセックスしてもらえるのか、ヒャッホー!)心の中でガッツポーズをする筆者。

いま思えば、彼にとっても、東京出張のたびに必ず股を開く女がいるのは好都合だったのでしょう。いやはや、出張が多いサラリーマンって遊んでいるものなのですね。むろん、例外もあるでしょうが、彼氏が出張の多い仕事に就いている女性はくれぐれもご用心を

ベッドイン前に来月の約束を交わしちゃって、万が一カラダの相性がサイアクだったらどうするつもりかしら……という心配もありましたが、幸いそっちのほうもバッチリでした。何よりも好印象だったのは、「アナルはNG」という筆者の要求をちゃんと聞き入れてくれた点です。

本来、彼は根っからのアナラーで、地元・北海道にもアナルセックスだけをするアナルパートナーの女性がいるとのこと。「たまには膣セックスもするんでしょ?」と問いただしましたが、「いや、彼女とはアナルだけの関係なのさ」と断言。カッコイイ!  いや、そうでもないか(笑)。

そんなアナラーな彼が、筆者の「アナルはゴメンナサイ」という要求をすんなり受け入れてくれたのですよ。もう、キュンキュンしちゃう! いま思えば、アナル欲は地元のアナルパートナー女性が満たしてくれていたのでしょうけど。

地方セフレとなったが…

こうして彼とは、出張時にセックスをする仲となりました。地方妻ならぬ、地方セフレってやつです。翌月からは、約束どおりラブホテル宿泊になりました。彼のほうも、会社が用意したシティホテルに地方セフレを連れ込むのは心苦しかったのかもしれませんね。

彼とは、セックスをするだけでなく、酒を飲んだりラーメンを食べたり、色々したのですが、もっとも強く印象に残っているのは、地元のアナルパートナーが食べたがっているスイーツを買いに自由ヶ丘のパティスリーまで行ったことです。メールで、「(アナルパートナーが)とても美味しかったと悦んでいた」旨、報告を受けましたが、アナルパートナーの女性には筆者のことを「彼女とは膣だけの関係なのさ」と語っていたのか気になるところです。

Text/菊池美佳子