セックスの誘い文句は?

こうして筆者とKは、人サマのクルマに乗って、人サマのカネでラブホに入りました。二人揃って、年下にカネを恵んでもらいラブホへ……クソみたいなカップルですが、どうかお許しください。筆者にとっては、記念すべきラブホテルヴァージンを捨てた日だったのですから。

ラブホテルヴァージン喪失の感想ですが、実は大した記憶としては残っておりません。
と言うのも、部屋に入るなりKが、「俺、パンストフェチなんだよね」と独白を始めたからです。

Kは、筆者が着用していたストッキングを破きたいとリクエストしてきました。筆者の答えは……もちろんオッケーです。だって、ずっと捨てたかったラブホテルヴァージン喪失の夢を叶えてくれたんですもの! ギブアンドテイクの精神ですよ。

ギブアンドテイクって、男女関係において非常に大切なものと思うんですよね
筆者はコテコテの昭和女ゆえ、平成生まれのお嬢さん方のように、「ラブホテルはワリカンでもノープロブレム」だなんて広いココロは持ち合わせておらず、「メシ代・飲み代がワリカンでも、ラブホ代だけは男性に全額負担して頂きたい」という古い考えなのですが、そのぶん魂こめてチンポしゃぶりますよ! ギブアンドテイクです。

男性側からのリクエストに関しても、「排便を見せてくれ」だの「スカルファックさせてくれ」だの、どうにもこうにも受け入れがたいプレイ以外には、にこやかに応じるべきと考えております。
確かに、スタンダードなセックスのほうが愛を感じられるかもしれませんが、だからと言って「変わったプレイ=セックス目的としか思われていない」とは言いきれないはずですからね。ストッキングを破くくらい、やらせてあげましょうよ♪

Kとは、この後も継続的な肉体関係になりました。さすがに、2回目以降からは店長男性がカネやクルマを出してくれることはなくなりましたが、まぁ当たり前でしょう(笑)。
店長男性のクルマよりはグレードの下がるKの軽で(ダジャレではなく事実です)ドライブをし、その後ラブホか筆者宅でセックス……というのが定番のデートコースだったのですが、Kがドライブからセックスに持ち込む時の誘導は、今でも強く印象に残っております。

「トイレに行きたくなっちゃった(からラブホに入ろう)」
「どうしても観たい番組がある(からラブホに入ろう)」

21世紀に、こんなベタな誘い方をする男性が残っていたとは(笑)! お前は絶滅危惧種か! とツッコミたかったのは言うまでもありません。さながら古典落語を聞いているような気分でしたよ。