前回の「ヤリ捨て被害を防ぐ10か条」(前編)、(後編)、Q&A(1)もあわせてご覧ください。
【第24回】セックスしないのは体によくないなんて、大嘘!!
<Q1 セックス経験がないと病気になりやすいって本当?>
“十万人をナンパして千人斬りをしたナンパ師”とやらが書いたモテ本に、こんな口説き文句が載っていました。
「最近、Hしてる?Hは体の機能的にもすごく大事なんだって。だから、ずっとしてないのはよくないらしいよ」
…こんな口説きで落ちる女はいるのか?
<セックス経験がない30代処女は病気になりやすい>なんてデマがありますが、真実とはまったく逆。友人の産婦人科医・宋美玄さんも「セックスによってもたらされる病気は多いが、セックスしないことが原因になる病気はない」と断言していました。
セックスすることで、性感染症や子宮頚がんのリスクは高まります。一方「セックスしないこと」でリスクが高まる病気は存在しません。
乳がん・卵巣がん・子宮筋腫などの病気は、出産したことのない女性ほどリスクが高くなります。つまり「性経験」ではなく「妊娠経験」によって差が出るのですね。
セックスは周囲のプレッシャーでするものではない!
過去記事で<恋愛やセックスをしても女性ホルモンは増えないし、ご無沙汰で男並みにバリバリ仕事をしても、男性ホルモンが増えてオス化することもない>と書いたところ、多くの反響が寄せられ、この手のデマにプレッシャーをかけられる女性は多いと実感しました。
一方、私のFacebookページには男性からこんなコメントがつきました。
<でも激務でストレスたまると女性ホルモンが減って閉経するけどな~。定期的なセックスで肌が綺麗になるのはデマなの?>
<そういうデリカシーのない発言が他人を傷つけていると自覚せえ>と返しましたが、医学知識もなくテキトーなこと抜かす輩には困ったもの。 この手の発言が「いいトシした女が恋愛も結婚もせず、仕事ばかりしているからだ」的なセクハラを助長させると自覚すべき。
妊娠のリスクを負うのは女だし、性感染症も女の方がかかるリスクは高い。
「セックスしなきゃダメなの?」なんて外圧からセックスしちゃダメですよ。なにより、そんな理由でしても楽しくないし、すり減るだけ。
「セックスでイキイキ輝こう」みたいな文章をみると「セックスせんと輝かんのかい」とイラッとします。セックス以外にも、楽しいことや素晴らしいことはいっぱいあるじゃないか。
最近「やれるうちにやっとかないと後悔する」と煽るような風潮を感じるけど、やって後悔することも多いですよ。
私など、昔うっかりやってしまった男に街で遭遇して、電信柱の陰に隠れたりします。それで「なんであんな奴とやってもうたんやーウォー!!」と柱に頭を打ちつけたくなる。
「やらずに後悔するより、やって後悔する方がいい」てな言葉があるけど、やらない方が全然マシなことも多いので、よく考えてやりましょうね。と昔の自分に言ってやりてえ。