恋愛という娯楽を楽しみたいヤリマン女子たち

 さて、そうは言ってもRちゃんも人の子。
「嫌な出来事はすぐに忘れちゃう」とか「粗末に扱われないと興奮しない」なんて言っていても、傷つくことだってあるでしょう。

 そんなとき心のセイフティーネットになってくれているのが、2年付き合っている本命彼氏の存在です。

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R: 確かに病まないですねえ……傷ついてもわりとすぐ忘れちゃうので。あと、本命の彼氏がいてくれるからっていうのが大きいかな。今の彼氏も、その前の彼氏も、セックスはほとんどしないけど2~3年付き合ってる。

――なるほど。本命彼氏という港があるから、ヒドイ相手に思う存分萌えられると。

R: 平たく言っちゃうとそうですよね。
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 ちょっと勝手なようにも聞こえるけれど、私はRちゃんを糾弾できません。

 恋愛って、楽しいもの。
好きな異性に振りむいてもらえたときの喜び。芝居じみたセリフを囁かれながらするセックスの熱に浮かされたような快感。ヒドイ扱いをされるからこそ受け入れてくれたときの感動が倍増するというのも真実です。
これまでインタビューしてきたヤリマン女子たちは、奔放に恋とセックスを楽しみ、キラキラ輝いていました。
Rちゃんのように、夫や本命彼氏を傷つけることなく(そして自分も傷つきすぎることなく)恋愛という娯楽を楽しんでいけるとしたら、そんないいことはないのかも。

 インタビューの最後、「本命彼氏っていう港があってつくづくありがたいなと思いました。彼がいてくれなかったら、私もうズタズタになって死んでますもん」と言っていたRちゃん。
彼バレしないよう、深夜のデートは是非ほどほどに……。

Text/遠藤遊佐