性の話をしたい時は「春画」と「かなまら祭」がおすすめ/BETSY

性の話は切り出しづらい

「セックスの話って切り出しづらい」これまでに何度聞いてきたことか。夜の悩みごとを打ち明けられたとき、大抵の問題はコミュニケーション不足が原因で、パートナーと話しさえすれば解決は早いものばかりです。

ただ、そう伝えると7割の人が「でもそれを言い出せないから悩んでるんです」「どのタイミングでどう言えばいいのか……」と答えます。そりゃそうですよね。わかるんです。このコラムで何度も言ってきましたが、私も“そっち側”でしたから。頭の中で何度もシミュレーションしても、いざ言おうとすると口から出てこないんですよね。そんなときにおすすめしたいのが「自分たちから少し離れたところの性」を一緒に見ることです。

ユーモアやキュンを楽しむ「春画」

例えば春画はどうでしょう。春画というと“エロい浮世絵”というイメージが強いですよね。実際にエロいものとして見ていた人も多かったのだろうと想像していますが、江戸時代には娯楽のひとつとして楽しまれていて、ユーモアや誇張表現も多く、思わずツッコミを入れたくなる作品もたくさんあります。「この体位無理じゃない?」「なんかいろいろとデカすぎじゃない?」と、笑いながら見られるのがポイントです。また、恋い慕う相手との交わりに切ない表情を浮かべたり、強くしがみついたりしている様子に、パートナーへの「キュン」の気持ちを思い出すかもしれません。

春画は性を扱ってはいるけれど、縁起物や贈り物として扱われていた例もあったそうで、必ずしも“エロい気持ちになるために見るもの”ではなかったようです。最近何度か個人的にお邪魔した新宿歌舞伎町の春画展でも、メモを取りながらじっくりとひとりで鑑賞する人や、カップルで楽しそうに談笑しながら見ている人、春画に詳しい人が友人たちに解説しているグループがいて、一般的な美術館や博物館と何ら変わりません。どう見ても18禁なアートですが、後ろめたい気持ちゼロで近づけるのも春画の良さ。