「苦手なタイプ」という項目

男性向け風俗店のHPには、「苦手なタイプ」という項目を従業員ごとに入れているが、多いのは「不潔な人」「乱暴な人」である。「デブ」「ブサイク」「クサい」「キモい」「短小」などは、その人の生まれ持ったものだったりするため、「苦手なタイプ」には入れづらいが、「不潔・乱暴」については、その男の人間性によるもの。だから、客を傷つけず、さらに客への配慮を求めるため、「不潔・乱暴」が模範解答となるのである。

実際、「デブ」「ブサイク」「クサい」「キモい」「短小」の男は面接で不採用となっただろう。だから、博多のこの女性向けソープランドも厳選した男を雇ったはずだったが、潰れた。

しかしながら、様々な街を訪れた時に、その街で過去に発生したエロ話を思い出すようになってしまったというのも、なかなか狂った人生であると、僕・ニノミヤは思う次第である。

例えば、香川県に「まんのう町」という町がある。2010年、この町で「四国ノ乱」と題する大乱交パーティーが行われた。参加者はなんと男性25人、女性24人。定員15人のロッジに集結したのだが、ここに警察のガサ入れが入った。一部の参加者はコレを演出だと思いそのまま性行為を続けていたという。これも香川県に行った時に思い出したのである。

Text/中川淳一郎