
今回は、3人の「エロ求道者」の話をする。さて、いくら仕事相手との飲み会とはいえ、そこそこ打ち解けた関係性の人間同士であれば、エロい話はするものである。随分前の話だが、自身を「性豪」「稀代のテクニシャン」だと評する村田さんというテレビマンの男性がいた。年齢は僕より7歳ほど上だったと思う。
彼と一緒の仕事では、終了後、僕の会社の先輩(男女1名ずつ)と村田さんとその部下と僕の5人で飲みに行くのが常だった。1時間半を過ぎる頃、村田さんは楽しそうな酔っ払い方になり、エロ話をする。
「この前、女をクンニだけで4回イかせたんだよ!」
「えっ? 何やったの?」と女の先輩・ヒカルさんが食いついた。
「クリトリスを前歯で軽く噛み、そこで口を閉じて息を吸って真空状態にするんだ。外気は一切入らないようにする。そこでペロペロするんだよ。もう相手は『アァン、アァン』と喘ぎまくりだった。オレも嬉しかったのでやり続けたら4回イッたそうだ」
「何それヤバい! ソレ、絶対イク~。私も今度やってもらおう。いや、村田さんに、ってワケじゃないからね!」
果たして「真空状態」なんてものを口の中で作れるのかどうかはよく分からないが、ヒカルさんもまんざらではない顔をしていたので、村田さんのこの技をヨシとする女性もいるということなのだろう。しかし、いくら口を閉じても鼻から空気は入ってくるわけで真空状態ってのは作れないのではなかろうか……。というか、窒息死しますよ。
1時間奉仕をする男
クンニ話でいえば、仕事仲間で「クンニ男(お)」と呼ばれている男がいた。本名は邦男なのだが、仲の良い同僚の中では「クンニ男(お)」があだ名として通用していた。理由を聞くと、邦男氏はクンニをすることが大好きなのだという。毎回1時間するそうだ。本人に聞いてみた。
「いや~、ボク、女のコが喜ぶ姿を見るのが好きなんですよ~! 本当は女のコだって好きでフェラチオをしてくれてるわけじゃないと思うんですよね。口は亀頭を含んでいるだけで、高速で手の上下運動やるコっているじゃないですか。
アレって『さっさとイけ!』という気持ちの表れだと思うんです。本当は口だけの上下運動でしゃぶられているねっちょりとした時間が好きで、なかなかイきたくない。ただ、手だったら刺激が激し過ぎて案外すぐイく。舌と口を使われるのが好きなのは、女のコだって同じじゃないかな、と思いまして僕は口で1時間します」
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