展開が早すぎる!淡白セックス

そして、僕も全裸になったのだが、すぐに僕のアソコをしゃぶってきた。それはそれは上手で気持ち良かったのだが、この後の展開が早すぎた! セックスというものはある程度の情緒というか、手順を踏んで、お互いに果てる、というものだと思っていたのだが、弘美さんは僕のアソコが完全に怒張したのを見て「よーし、勃ったな。早く入れろ!」と言ったのである。

いや、先ほどまでのおしとやかな態度はどこに行ったんだ……。

そうした疑問を抱く間もなく、彼女は騎乗位で僕のアソコを彼女のアソコに入れて腰を揺らし始めた。「イィィィ!」と言い、「ニノミヤさん、あなたのチンコイイ!」と言い、喘ぎ続けた後、イッたのだろう。「はぁ……」と動きを止めるとアソコを外に出し、そのままグースカ寝始めたのだ!

僕としては「濃厚セックス」を期待していたのだが、弘美さんは自分だけが気持ち良ければいい、という淡泊セックスをしてそのまま寝たのである。こんな体験は人生で唯一なのだが、彼女は毎回こんな感じなのだろうか……、と他人事ながら心配になった。

僕はこの後モヤモヤしなが寝たのだが、翌朝起きたら彼女はもういなかった。テーブルの上には「昨日は楽しかったよ。じっくり寝させてくれてありがとね、ニノミヤさん」という起き書きがあった。

僕は射精をしていないのだが、まぁ、弘美さんが楽しかったのであればそれでいいか、と思った奇妙なセックスであった。

Text/中川淳一郎