ところでバイブはいつから家庭に?
ところで、バイブレーターはどうやって一般家庭に入ってきたのかというと、20世紀初頭のアメリカではヘルスケア機器として登場しました。頭痛や痔などに効く健康器具として、肌にハリが出る美容機器として、老若男女向けに販売されていたというから驚きです。
「他にもいい使い方があるよ(ハート)」と匂わせた広告も出回っていたからか、ラブグッズとしても使われていたようです。
余談ですが、家電量販店で肩用のマッサージャーやマッサージガンを見かけるたびに「これ股間に使ってる人もいるだろうなぁ」と思ってしまいませんか?
“治療用”という名で使われていたバイブレーターは、1960年代の女性解放運動や性革命をきっかけに「女性が自分自身の快楽のために使う道具」として再認識されるようになりました。この流れでアメリカでバカ売れしたのが、日立の「Hitachi Magic Wand」だったという話は、いずれまたお話ししますね。
参考文献:『アダルトグッズの文化史』(ハリー・リーバーマン著)
Text/BETSY
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