ネット上の「女性は若ければ若いほどいい」という声には納得できない/中川淳一郎

これまで長年に渡って「ニノミヤ活動(エロ活動)」をしてきたが、ネット上で大手を振る論には納得できない面がある。それは「女性は若ければ若いほど価値が高い」といった声が強いことについて。5ちゃんねるで「42歳の同僚女性と不倫した45歳男性警察官」といった記事があると「BBA(ババア)」という書き込みが必ずされるのである。

そして、25歳以下の女性との性行為をした話については「羨ましい」と書かれるし、25歳以下の女性が亡くなると嘆きの対象となる。ロリコン男が女子中学生や女子高生への欲望をギラギラさせるのが日常茶飯事ではあるが、僕の場合はむしろ年上女性の方が好きであり続けた。

というのも、ヘンな話だが、「熟練度」といったものは年上の方が上だと考えるからだ。性技だけでなく、心の面でも、である。ニノミヤ活動の初期の頃、相手してもらった女性は5歳~12歳年上だった。年上の方がいい、と当時の友人に言うと「お前は老けセンか?」と言われたがそんなことはない。ただ単により良いセックスのためには当時の自分は年上が良かったというだけなのである。

年上女性との逢瀬で学んだこと

当時時々セックスをしていた美香さんは、12歳上の団体職員だった。正直、初めてセックスをしたときは、どこに挿入してもいいのか分からないような状態だったから、前戯の流れもよく分からないし、舌をどこまで入れていいのかも分からないし、阿吽の呼吸の舌の絡ませ方もよく分からなかった。実家住まいだったため、AVを見ることもできなかった。だから、低姿勢で教えを請いた。

「別にニノミヤ君のやりたいようにすればいいよ。私もイヤじゃなければそれに付き合うし。あと、気持ちいいところはちゃんと言うし、やってほしいことも言う。痛いときとか、気持ち悪いときも言うからニノミヤ君も気軽に言って構わないから」

彼女は乳首を噛まれるのはイヤだといった。せいぜい舐める程度か舌で突く程度にすればいい、と自分なりの好きな乳首攻めのやり方を言ってきた。挿入に際しても、「まだ早いよ。あなたは若いんだから勃起は持続できるから大丈夫。じらした方がより気持ちいいと思うよ。もう少し私を撫でてよ」などと自分の気持ち良いようにする術を知っていた。

この頃の年上女性との逢瀬が結果的には「互いに好きなことを言い合い、遠慮をしない」という後のニノミヤ活動に繋がったのだと思う。仮に自分よりも年下の女性が相手であれば、「年上の男だから慣れている風を装わなくてはいかんな。オレは男だからな」と妙に独りよがりなセックスをする男になっていたかもしれない。