彼女に聞いた男のセックス事情

こうして他人のチンコ談義をセックスの最中に教えてくれるのだが、岸田さん曰く、日本人男性の一定割合は、勃起しても彼女にとっては短すぎるというのだ。彼女は奥までズンと突かれて当たる瞬間が好きなのだという。

他にも、包茎の童貞とセックスをした際は、皮の下に隠れている亀頭をまったく洗っておらず、慌てて風呂に行って洗ってあげた話も聞いた。あとは勃起しているらしいのだが、柔らかすぎてまったく中に入らない男。挿入したと思ったらイッてしまった男など、出てくる男の多くが例のアスリートを除き哀愁漂うヤツが多いというのも特徴だ。だからこそ彼女は普段から誰にでも配慮ができる素敵な人物なのだろう。飲み会に遅刻する人がいても「大丈夫よ。みんなで楽しみに待ってたから、その時間が増えて嬉しいわ」などとサラリと言えてしまうのである。

経験豊富な人とセックスをすると

しかし、彼女はなまじっか様々な男の要求に答えてきたこともあり、ちょっくら僕にとって苦手な性技を繰り出してくる。一つは先っぽの穴を広げ、そこに舌の先端を入れてくるという技だ。これは痛いし、彼女にとってもおいしいものではないと思うので丁重にお断りした。あとは、乳首を強く噛むのが大好きな男がこれまでに多かったらしく、「ニノミヤさん、私の乳首強いから、力入れて噛んでいいわよ」と、こちらが特に求めていないことまで許可してくれる。

しかし、彼女の適応能力は凄まじく、3回目のときは、互いに意思のすり合わせができていたこともあり、快適過ぎる時間を過ごすことになるのだ。というわけで、自分のチンコの相対評価やら、他の男の好きなことを聞けるのは経験豊富な人ならではのことである。経験豊富な男とセックスをする場合は、恥ずかしがらず色々と「これまでの女性で印象的だったこと」を聞くと参考になるかもしれない。

Text/中川淳一郎