子宮頸がんを患って子宮を摘出して38歳で離婚。12歳と8歳の子どもを育てながらも、緊縛モデルとなったりAVに出演したりの性の漂浪に明け暮れた半生を描いた「ゲスママ」の著者、神田つばきさんと時折会って飲む仲です。お互いの職業が近しいことや、SM寄りのエロ業界に出入りしていたという共通点があること、何よりも気が合うので会うといつも楽しい。そんな神田つばきさんが、サティスファイヤーをくれるという。
サティスファイヤーとは吸引型のセルフプレジャーグッズで、要はクリトリスを吸わせて気持ちよくなるグッズ。吸引系のセルフプレジャーグッズといえば、グラビアアイドルの熊田曜子不倫バレの証拠品としての印象が深いですが、神田さんいわく以前、東京エロ画祭というイベントを主催した際に、来場者プレゼントとしてメーカーから提供されたものがいくつか余っていているとのことで、ありがたくお分けいただくことなったのです。
家族にバレずに使えるか?
というわけで、わたしと神田さんとの、いつもの会合場所である蕎麦屋に集合し、ゲスい話やゲスくない話などで盛り上がり、サティスファイヤーというお土産までいただいてしまいました。浮かれ切って自宅に戻ってさっそく試してみようと思ったけれど、とにかく家族に気付かれてはならない。サティスファイヤーは防水機能が付いているので、お風呂ですれば家族が在宅中でもできないことはないけれど、吸引するだけあって音がなかなかに大きいらしくちょっと躊躇がある。仕方なく翌朝、息子が保育園、夫はジムに行った隙を見計らって、スイッチをオンにしたものの動かない。充電するのすっかり忘れていた。
昔のラブグッズは多くが電池で動くものが多く、使っている途中で電池が切れてしまい、おまけに買い置きがないとかで「キーッ!」となったりしていたので、充電式が出始めたときは待ってたよ! と思ったものです。でも「ちょっくらやるか」とスイッチを入れたらすっかり放電されていて、慌てて充電器にセットしつつ、どのあんばいまで充電すれば、フィニッシュまで持つかと頭を悩ませるという、ド間抜けな時間を過ごさねばならぬことを考えると、いっそコンビニに走れば解決する電池式はシンプルでよいともいえる……なんてことを考えてながら小一時間充電した後に使用してオナニーを始めてみたものの、どうしても熊田曜子の顔が思い浮かんで集中できない。罪深きグラビアモンスターめ! 気分を盛り上げて頭の中から熊田を排除しようと、山本直樹の「田舎」を読み始めたら、今度は漫画自体が面白くて、つい手を止めて読み入ってしまった。わたしはいったい何をやってるのでしょうか。
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