男の言い分コラム・勝手にタレント名鑑 第4回:剛力彩芽はつのだじろうの『恐怖新聞』である

第4回:剛力彩芽はつのだじろうの『恐怖新聞』である

スマホの普及率≒ゴーリキの認知度

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女性誌『anan』で「スマホ女子」の特集が組まれたのは、たしか昨年の夏頃だったと記憶しています。
当時、スマートフォンはまだ情報感度の高い人の持ち物で、女性のスマホユーザーとなるとかなり少なかったのです。
そしてちょうど同じ時期、テレビ東京のドラマ『IS~男でも女でもない性~』(2011年7~9月放送)で主演を務めていた剛力彩芽のことを知る人も、世間にはまだほとんどいなかったのではないでしょうか。

 それが、今ではどうでしょう。
みんなが当たり前のようにスマホを使い、LINEでリアルタイムに連絡を取り合っている人と、ガラケーでせこせこメールを打っている人とのコミュ力の差は、もはや「村八分」と言っていいほど雲泥の差にまで開いています。
そして現在、CMや雑誌の表紙で、剛力彩芽の姿を見ない日はありません。

 何か巨大な力が、大きなうねりで時代をむりくり変えようとしているのを感じないでしょうか。

 思えば、私たちはこれまでさまざまな歴史のパラダイムシフトの瞬間に立ち会ってきました。
CDウォークマン、MD、そしてiPodへの変化。
ブリーフからトランクス、そしてボクサーパンツの勃興。
ラブホテルからファッションホテル、そしてカップルズホテル、リゾートホテルといった言い換え。

…えーと、最後だけたとえを間違えた気もしますが、とにかく!
そういった歴史的転換の波にのまれるうちに、私たちは剛力彩芽を最初に見たときに抱いたはずの新鮮な感情を忘れ、当たり前のように「かわいい」にカテゴライズされている現状を受け入れています。
しかし、果たしてそれでいいのでしょうか。