謙遜ループから抜け出せない
自慢話になってしまいますが、実はこの夏頃から、知り合いかどうかに関わらず、よく「キレイですね」「かわいいですね」と見た目に対する褒め言葉をもらうことが増えました。嬉しすぎてそろそろ死ぬかもしれないと思うのですが、褒められることが増えた理由は、おそらく今年に入り6キロほど痩せたからだという自覚もあります。
6キロ違うと、さすがに見た目も服のサイズも動きやすさも違ってくるので、自分を褒めたい気持ちでいっぱいです。だから、誰かに指摘されると、内心「いやーまじで頑張ったんですよ!」と言いたくなるのですが、「でも目標まで、まだあと4キロ痩せなきゃいけないのよね」という減点発想が瞬間的に浮かび上がり、天狗と思われるリスクも加味して、結局「いやー…まだまだですよ」といった微妙なリアクションを切り替えしてしまうのです。
謙遜は“いじり”というマイナスを呼び寄せる
このような謙遜はよくある話だと思います。そもそも「キレイですよね」という指摘に対して「痩せたからですよー」も微妙にひねくれた返しだと思いますが、そんな自分の行為を客観的に見つつも「これはさすがにマズいぞ」と思える、謙遜による弊害を目撃することがありました。
それはある女性の「もっとキレイになりたい!」宣言に、周りが「もうかわいいじゃん」的に指摘をすると、「ダメダメ!だって全然痩せてないし、みんなみたいにキレイじゃない」と、全否定に走る態度。
このとき「なぜそんな痩せてないことに必死になるのだろう……」と、私も周りも思わずポカンとしたのですが、しかし、問題はここからです。
基本的に「私はまだまだ」といったコメントをし続けた彼女は、あるとき、それをキャラと判断した男性が「まあ◯◯ちゃんは体型がアレだしなー」といった、腹立たしい“いじり”を繰り出してきたのです。
本人がどう思ったか、その本心は定かではありませんが、「そうなんだよね…だから頑張らないといけなくて…」と健気に返答している姿には、同じ謙遜マンでも、涙が出るかとおもいました。