経済からライフスタイルと様々なジャンルで独自の社会発信を続けている勝間和代氏。彼女が持つ経済的な視点で恋愛を見つめると、果たしてどんな公式が出てくるのでしょうか?
たとえば、「効用関数から考える、恋愛の損得」。
彼女は、「恋愛の効用※1」は結婚したときがピークである、と言い切ります。
結婚した時点で「恋愛の効用」はどんどん下がってしまうということです。
しかし、子供が出来れば「父親としての効用」が生まれ、また子供がいない場合でも「家族愛という効用」が生まれます。
このように、「効用」というものは次々に変化していくべきものなのです。
それが出来ずに、いつまでも「恋愛としての効用」を求めてしまうと、夫婦関係がうまくいかない原因となってしまうそうです。
また、現在不況のおかげで、男性が恋愛市場で勝ち上がるために必要な「将来性」や「経済力」が手に入らなくなってしまいました。
それに比べ、女性自身は努力すれば、「経済力」などに相当する「美」を手に入れることができるので、男女比がマッチしなくなってしまったのです。
ですので、勝間さんとしてのオススメの戦略は「自分が稼いで、ほどほどの男で手を打て」というものだそうです。
大変現実的で、目の覚める提案ですね。
恋愛といえば、ロマンチックで運命的なものと考える人は多いと思いますが、結婚となると、やはり指標もなしに藪から棒に動いたのではなかなかうまくいかないものです。
婚活に取り組んでいる方、「美」を磨くのはもちろんですが、ぜひ一度経済的なロジックの下に結婚&恋愛が紐解かれている本書を手に取ってみてください。
※1効用とは、財を消費したときに得られる価値、という意味があります。
書名:『恋愛経済学』
著者:勝間和代
発行:扶桑社
価格:¥1,365(税込)
Text/AM編集部