「ファッションはイメージやセンスで語るものではなく、ましてや、お金をかけないとできないことでもない。
成功するためのはっきりした理論がある」。スタイリストで著者の大草直子さんは、冒頭にてこう語っています。
この本には、15年間ファッション業界で働いてきた著者による、おしゃれの土台作りがたっぷり詰まっているのです。土台さえあれば、時間やお金をかけなくても、手抜きをしたって、おしゃれに見えるのだそう!
例えば、トップスはその日のイメージをコントロールする重要な存在。
反対に、パンツは着こなしの土台だといいます。
持っておきたいパンツは杢グレーの2本だけ。1本はフルレングスで、もう1本は足首が見えるクロップ丈。杢グレーは、どんな色とも相性がよく、どんなシーンにも馴染むそうです。
著者は、夏以外の3シーズンを2本のパンツのみで乗り切っているのだとか。
また、スタイリングが決まらないときに、“隣にいる男性”“いてほしい男性”をイメージするとおのずと方向性が定まってくるそうです。
女性のファッションはときに独りよがりになりがち。
そんなときは異性の目を意識するとハッキリとスタイルが見えてくるようです。
「男性の好みは永遠にベーシックだから迷ったときはその感覚を参考にすれば不要なものはおのずと諦められる」と著者は綴っています。
おしゃれのポイントがわからない、どうしてもお金をかけ過ぎてしまう。
そんな人はまず土台づくりを勉強してみてはいかがでしょうか?
隣にいる彼と、とってもお似合いのスタイルが見えてくるかも。
書名:『理論派スタイリストが伝授 おしゃれの手抜き』
著者:大草直子
発行:講談社
価格:¥1,260(税込)
Text/Yuuko Ujiie