美人とは、目が大きくて色が白くてロングヘアの似合うスタイルがいい人のことでしょうか。
著者である美容ジャーナリストで編集者の松本千登世さんは、美人の理想像をつくって美容を続けていたことがあったそうです。
しかし、年齢を重ねるごとに理想像は自分を締めつけて窮屈にしていると気付いたといいます。
職業柄、多くの美しい女性と接する機会の多かった松本さん。彼女たちのたたずまいや仕草を目の当たりにし、本物の美人とは形ではなく空気なのだと確信したと綴っています。
松本さんが美人だと感じた女性たちに共通しているのは、美しい肌でした。
男性は女性を肌で判断しているという説もあるほど、肌は重要なもの。
松本さんは「肌は、生き生きと毎日を生きているかを示す最も重要なファクター」であると考え、「生命力のある肌はスキンケアやメイクだけではつくられない。
幸せが艶に、血色にみずみずしさになる」と記しています。
また、隣にいるパートナーが想像できるような女性が美しいのだと松本さんは言っています。
「パートナーはときに行きすぎを押さえるストッパーになり、ナチュラルな女性らしさを添えるブースターになる」のだとか。
1人のパートナーのために美しさを保てる女性には幸福感と清潔感が宿り、美しい空気が醸し出されるのだそうです。
本当の美しさは、大切な人を思う気持ちから生まれます。
大好きな彼がいるならば、美人に見える空気をつくるのは、そんなに難しいことではないのかもしれません。
書名:『美人に見える「空気」のつくり方 きれいの秘訣81』
著者:松本千登世
発行:講談社
価格:¥1,260(税込)
Text/Yuuko Ujiie