自己紹介という名の他己紹介

まず自己紹介。これはまぁ、もちろん必要ですよね。初めて会うんだから。ただ、ですよ。普通に自己紹介させて欲しいんです。この自己紹介タイムで一番厄介なのは「私を連れてきた人」この人マジ厄介。24歳ですからね。もう何百回も自己紹介してきてますから、やり方くらいわかります。あと、やっぱり初対面の人が多いから、色々気を使って自己紹介したいじゃないですか。

「私を連れてきた人」ってのは、大体そこら辺の繊細さに欠けます。なんかすごい大味で勝手に私の紹介とか始めるんですよね。「こいつ〜マジで飲むからね〜前飲んだ時も超飲んで〜全然まっすぐ歩けてなかったよな〜」歩けてたし。普通に帰ったし。そこまで飲んでないし。え、なんで盛る?なんで勝手にエピソード盛って私のキャラクター決定させようとする?ていうかそんなこと言われちゃったら今日ここでめちゃくちゃ飲まなきゃいけなくなるじゃん。飲まないと「あれ、お酒好きなはずなのに今日はあんまり飲んでないから楽しくないのかな?」とか思わせちゃうかもじゃん。なんで盛るの?盛るなら自分の話を盛れよ。あと、人のエピソード盛るならせめてウケる話にしてから話せ。勝手に盛って勝手にスベんな。

スーパー誘い水タイム

次。「恋人いんの?」タイム。まぁ聞くか。全然オッケーです。ただね、ここはテンポよくいきたい。「いる」「いない」「内緒」とりあえず答えてもらって。「え〜?彼氏〜?あ〜うーん(笑)え〜(笑)」

何を・・そんなに・・・含み笑いしてるんだ・・「察して」みたいな空気出すな・・察せれるわけない。今会ったんだから。知らないまだあなたのこと!知るための会!知るための会で掘り下げていいのかダメなのかわからない空気を出さないで・・

次「好きなタイプ発表会」まぁ、そうかそういう流れか。ここで起きる地獄は「ちょっとでもその場にいる人に該当する回答をしたらめちゃめちゃイジられる」です。「え〜?!A太郎とかそうじゃん!どう?!」このくだり長いんだ・・一番可哀想なのはこの「A太郎」ですね。大体こういう時「A太郎の人物紹介」始まるじゃないですか?この時間の本人の顔よ・・見てられない。恥ずかしいしやめて欲しいけど、あんまり止めると相手の女の子になんか悪いからあんまり強くも言えず。女の子もかわいそうだし。こっちもあんまり強く否定できないもんな。張本人たちを置き去りにして進む会話・・やめてあげてよ・・今楽しいの喋ってるお前だけだよ・・・

次。「仕事の話」ね。ここはアピール合戦。「全然大変じゃない」っていう言葉から如何に「めちゃ大変」を滲み出させるか。そして更に「めちゃ大変」なことを「全然大変じゃない」と言える「僕私の圧倒的大人感」まで感じさせられたらパーフェクトです。はーい。すごーい。