『それでも、生きてゆく』の名脚本家が朗読劇を書き下ろし! 朗読劇『不帰の初恋、海老名SA』

 『ロングバケーション』の北川悦吏子、『高校教師』の野島伸司、『すいか』『Q10』の木皿泉……。
テレビドラマの人気脚本家たちが、今年相次いで舞台作品に初挑戦しているのを知っていますか?
そしてこの9月、もうひとりの名脚本家が、満を持して朗読劇の脚本・演出を初めて手がけます。

不帰(かえらず)の初恋、海老名SA

 それが、9月28日(金)~30日(日)にDDD AOYAMA CROSS THEATER(渋谷・表参道)で上演される朗読劇『不帰(かえらず)の初恋、海老名SA』です。
脚本・演出の坂元裕二さんは、かつて『東京ラブストーリー』で一世を風靡。近年は『わたしたちの教科書』『Mother』など、作家性の強い名作ドラマを数多く世に送り出してきました。
中でも、2011年に放送された『それでも、生きてゆく』は、テレビドラマでは難しい題材を描き切って、多くのドラマファンをうならせた傑作として話題になりました。

 そんな坂元さんが今回挑むのは朗読劇。物語は、初恋の女性から不意に一通の手紙が届くところから始まります。
東京に向かう高速バスの車中で書かれたその手紙には、彼女が東京で結婚したこと、相手がこのバスの運転手だということが書かれていました。
しかし、その手紙が男性に届くころ、ニュースでは高速バスが横転事故を起こし、死者8名、運転手は逃走中との知らせが。生き残った彼女は、婚約者の行方を探し始めますが……。
『それでも、生きてゆく』で一度描こうとして描けなかった題材にあらためて挑戦した、という坂元さん。
演出も初めて手がける本作では、ひりひりとした痛みと哀しみが交錯する男女の衝撃的な運命を、ロードムービー的に描いているとか。

 そんな珠玉の恋愛劇を演じるのは、酒井若菜×高橋一生、木村文乃×柿澤勇人、岡本玲×本郷奏多という日替わりのキャストたち。いずれ劣らぬ実力派や若手注目株だけに、キャストによってどんな違いが生まれるかも気になりますね。
「朗読」というシンプルな上演スタイルだからこそ、物語としての強度と、演じる俳優の力量が問われるこの舞台。
ひとりでも、カップルでも、女性同士でも、たくさんのものを受け止め、語り合える作品になることでしょう。

公演名:朗読劇『不帰の初恋、海老名SA』
脚本・演出:坂元裕二(「それでも、生きてゆく」「Mother」「わたしたちの教科書」他)
日程・出演者:9月28日(金) 14時/19時 酒井若菜×高橋一生
9月29日(土) 14時/18時 木村文乃×柿澤勇人
9月30日(日) 14時/18時 岡本玲×本郷奏多
会場:DDD AOYAMA CROSS THEATER(渋谷区渋谷1-3-3 SIA青山ビルディングB1F)料金:4,200円(全席自由・税込)
チケット:銀河劇場チケットセンター 03‐5769‐0011 (平日10:00~18:00)
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Text/Fukusuke Fukuda