ケンタロウやもこみちの影響もあってか、いまや料理をする男性は珍しくなくなりました。
その代わり、裁縫や手芸といえばやっぱり今も女性の独壇場。
女子力を見せつけられる数少ないシーンとして、男性の進出は阻止しておきたいジャンルですよね(笑)。
そんな手芸分野で、最近人気を集めているのが「ニードルフェルト」と呼ばれるもの。
羊毛フェルトを専用の針でチクチクと差していくと、簡単なものなら1~2時間ほどで、花や動物などいろいろな形をつくることができるんです。
そのニードルフェルトの隠れた名手として知られているのが、お笑いタレントの光浦靖子さん。
子供の頃から手芸好きだったという彼女が、ニードルフェルトに目覚めたのは4年半ほど前。
フェルトで作った動物などに、色とりどりの布やモチーフをデザインし、ブローチにするのが光浦流です。
その完成度は、趣味というにはあまりにハイクオリティ! テレビのバラエティ番組で見せる、悲哀に満ちたおひとりさま女性のキャラからは想像もつかないほど、ガーリーでメルヘンな作品を仕上げる腕前の持ち主なんです。
このたび、彼女のニードルフェルト・ブローチの作品集『男子がもらって困るブローチ集』が出版されるのを記念して、渋谷・パルコのロゴスギャラリーにて展覧会が開催されています。
過剰にロマンティックで、ちょっぴりキモかわいい彼女の作品は、たしかに男性は“もらって困る”かもしれませんが、女性なら思わず「カワイイ!」と声を上げてしまうはず。
小さな小さなブローチの中に、色を足し、刺繍をして作り上げられた濃密な世界観は、光浦さんのありあまる愛情と母性がにじみ出ているかのよう。
見ればきっとあなたもニードルフェルトを始めたくなるこの展覧会。
キッチュなブローチやアクセサリーを作って、彼に「キミ、意外とメルヘンチックなとこもあるんだね」と言われるか、それとも「え、こんな趣味だったけ…?」と引かれるか。
どっちになっても責任は負いませんので、あしからず(笑)。
名称:光浦靖子「男子がもらって困るブローチ集」展
会期:2012/05/31 (木) -2012/06/12 (火)
会場:LOGOS GALLERY ロゴスギャラリー
渋谷パルコ パート1 / B1F(東京都渋谷区宇田川町15-1)
営業時間:10:00~21:00 ※最終日は17時にて閉場
入場料:無料
問合せ:03-3496-1287(ロゴスギャラリー)
URL:https://www.parco-art.com/web/logos/exhibition.php?id=488
Text/Fukusuke Fukuda