みなさんは、「ダンス」というとどんなものを思い浮かべますか?
女性ならラテンダンスやボリウッドダンス、ベリーダンスといったダイエットやシェイプアップを目的に習うダンスがおなじみかもしれません。
ジャズダンスやモダンダンスなども習い事やサークル活動といった印象が強く、舞台芸術として鑑賞するダンスといえばクラシックバレエくらいしか思いつかない…という人も多いのではないでしょうか。
でも、実はいま、日本のダンスシーンはとっても豊かな才能の宝庫。
多彩でユニークなパフォーマンスを見せる魅力的なダンサーやダンスカンパニーがたくさんあります。
中でも「コンテンポラリーダンス」と呼ばれるジャンルは、クラシックバレエのような堅苦しさは一切ナシ!
決まった型やルールを持たず、私たちの日常的な身体感覚から生まれた動きは、明快でエネルギッシュ。
誰にとっても見やすくて楽しいパフォーミングアーツとしておすすめなんです。
そんなコンテンポラリーダンス界で、とりわけ注目しておきたい存在が康本雅子さん。
ゆずや一青窈、桑田佳祐といったアーティストのコンサートのほか、Mr.Childrenの『箒星』のPV、松尾スズキ監督の映画『恋の門』のダンスシーンなど、あらゆるメディアで振付を担当している方です。
彼女の真骨頂は、もちろん自身がステージに立ったとき。
抜群のスタイルから繰り出されるダンスは、しなやかでキレがあるのに、なぜか妖艶さやエロスとは無縁。
指先をひらひらさせたり、体をけいれんさせるような動きは、何かに取り憑かれたような不思議な身体を提示して、私たちを魅了します。
そして、彼女の作風のもうひとつの特徴が、独特のユーモアと悪ふざけです。
『メクラんラクめ』『ナ花ハ調』『ブッタもんだすって』など、彼女のダンス作品のタイトルはどれも人を食ったようなものばかり。
ステージの上でも、ふざけているのか狙っているのかわからないその挙動不審な言動に、思わずクスッと笑ったりニヤニヤしてしまいます。
モデルのような体型と、超絶的なダンススキルを持っていながら、絶妙に“ハズして”くるその世界観は、とってもキュートでミステリアスです。
そんな康本雅子の単独公演『絶交わる子、ポンッ』が、6月28日(木)から4日間にわたって上演されます。
彼女が単独公演を開催するのは、2008年の『チビルダ ミチルダ』以来、実に4年ぶり。
およそ1年をかけてオーディションからワークショップ、作品制作を積み重ねてきた7人のダンサーたちとの群舞に挑戦しています。
タイトルからして彼女独特の感性にあふれたこのステージ、あなたも彼も、ハマッたらきっと虜になっちゃいますよ!
名称:康本雅子『絶交わる子、ポンッ』
振付・出演:康本雅子
出演:あらた真生、遠田誠、菊沢将憲、小山まさし、下司尚実、鈴木美奈子、泊麻衣子
日時:2012年6月28日(木)~7月1日(日)
6月28日(木)19:30開演
6月29日(金)19:30開演
6月30日(土)15:00開演/19:30開演
7月1日(日)15:00開演
※受付開始は開演の1時間前、開場は30分前
会場:シアタートラム(東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー1F)
チケット:4月28日(土)一般発売開始
一般3,800円 学生3,500円 当日4,000円
プリコグWEBショップ https://precog.shop-pro.jp/
世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515
劇場オンラインチケット(要事前登録)
パソコン https://setagaya-pt.jp/
携帯サイト https://setagaya-pt.jp/m/
問合せ:03-3423-8669(プリコグ)
URL:https://yasumotomasako.net/
Text/Fukusuke Fukuda