色々なLGBTの方に出会い就職の問題や現在の職業に関してお話を聞いているうちに、昼間に働けない理由は単純に受け入れる体制が企業側に無いという事だけだと感じるようになり、それなら自分でそういう会社の1社目になろうと思った訳です。

 私自身は元々インターネット関係の仕事をしていましたし、所謂、手に職があるという状態でしたし、自身でシステム開発の会社を経営していた経験を生かし、”LGBTのIT企業”を作る事にしました。

 私はLGBTだけの企業というのが話題になれば、世間的にLGBTへの理解を深めてもらえるキッカケになるのではないかと思いました。
そして実際にスタートしてみれば、やはりメディアから取り上げられたりする事も多く、夜の仕事だけのイメージだったニューハーフという人のイメージも少しずつ変わり始めたかなと感じられるようになりました。

 起業したての頃は、オフィスを借りるのも大変で、普通の企業と同じように使うつもりなのですが、風俗店と間違われたり、名刺交換の度に「どこのお店?」等と聞かれていたのですが、次第に「どういったお仕事を?」という質問に変わり、私たちの様な企業を認めてくださって普通の企業と同じように取引して頂ける企業も増えました。

 私はこの会社を経営した事によって、多少なりともLGBTの認知に貢献出来たかな?と思っています。

Text/如月音流

前後の連載記事