そんなことを言っていると「妻という座にあぐらを掻いている」と逢いたい人けれど逢えない人たちに誹られてしまうので、せめても気分を盛り上げてみようとクリスマスにはチキンを焼き、正月に向けてローストビーフを拵え、大晦日にはすき焼きを献立るのですが、結局のところ“食”に頼ることしか出来ないのが、歯がゆいところ。

 いや、わかってますよ。デートを計画して外に出たり、クリスマスっぽい下着を身に着けてセックスをしてみたりと新鮮な気持ちを保ち続けるように努力するって方法もあるくらい。
けれど「逢いたいけれど逢えない」のタメがないゆえに、混雑した街中に行く気にもなれなければ、新鮮なセックスを味わいたいという欲さえも、どうしても湧いてこないのです。

「いや、ダメだ、このままじゃ!」と、何か出来ることはないか考えたあげく、今年のチキンは例年の1.5倍の3キロ超サイズ、そしてローストビーフ肉は黒毛和牛を取り寄せましたが、やっぱり頼りは“食”。

 世の中の子供のいないご夫婦の皆さまは、どうやって配偶者との年末年始のイベント日を過ごしているのか、そして、そのイベントを盛り上げる方法を、お尋ね申し上げます……。

…次回は《2016年「自分をバージョンアップ」させるために意識すべきこと》をお届けします。

Text/大泉りか