一緒に楽しく過ごすこと

Betsyさんの言葉をお借りするならば、相手方が「穴(棒)」よりも「人」に近しい感情を持ってくれていたために、セフレから恋人同士へと昇格する結果となったことは、おそらく間違いありません。

しかし、それはその他大勢のセフレも同じであったはずなわけで(女性側が「セックスはしてもいいけど、付き合いたくはなかった」という可能性もありますが)、では彼女に成り上がることの出来たポイントはなんだったのか……他のセフレとわたしとの違いは、さして思い当たらないのですが、意識していたのは、一緒にいる時は楽しく過ごすことだけ考えることでしょうか。
そして、「同棲相手と別れたばかりだから、付き合うだとか付き合わないだとかは、まだ考えるよのはよそう」と思っていたことがプラスに作用して、「好きでセックスまでしているのに、付き合って貰えない」とネガティブにならずに済んだのが良かったような気がします。

しかし、セフレから関係が始まったことは、夫婦関係に多少の影響を及ぼしている部分もあると思います。 ひとつには「互いに下半身にだらしのないことを知っている」ということ。セフレを作れるようなメンタリティーの持ち主であることを知りながら信頼関係を築いていかなくてはならないのですから、心のタフさを求められます。
また、馴れ初めを人に話した時に、呆れられるのも自業自得といえどもつらい……けれども、セフレから結婚に至る場合もあるよ、という話でした。

…次回は《救済は好きな人の「一番」だけ!セフレが同じ土俵でたたかう地獄》をお届けします。

Text/大泉りか

初出:2015.12.05